ユーロシティのコンパートメントから

欧州旅行がメインですが、最近は日本の旅行が多いです。そして”鉄分”濃くなってきてます・・(笑)

ウィーンでの夕食は「グヤーシュ」を!

2006年11月05日 22時51分39秒 | ⑤06年夏・中欧4カ国!
ウィーンにはようやく陽が西に沈んだ午後8時に着きました。

ザンクト・シュテファン教会のそばのホテルにチェックインして、ひと休みしてから夕食を食べに出ました。

このあたりはまさにウィーンの「へそ」。
新宿や渋谷ほどじゃないけど、いろんな人で賑わってました。

ただ場所柄、「いかにも観光客」って人が多かったし(うちもそうだけどね)。。。
あと、「馬車」もあちこちに!

殺気だった空気とは無縁なこのあたりが「ウィーン」らしかったです。


で、夕食。
実は、場所も食べるものも「めずらしく」予め決めてました。


以前数回行ったことがあった「グヤーシュレストラン」でした。
ザンクト・シュテファン教会の横の小道を入って数分のところにあります。


ご存じない方のために・・・

グヤーシュとは。。。

パプリカを使ったスープで、元はハンガリーから来ました。
肉とジャガイモ、にんじん、豆などが入ってます。(これがオリジナル)
ハンガリーのグヤーシュはほんとに「スープ」なんですが、オーストリアのそれは「シチュー」って感じです。


このレストラン、グヤーシュを主に出してるんです。
肉をメインにしたグヤーシュはもちろん、鶏肉、魚、 ベジタリアン・・・などなどいろんな種類のグヤーシュがあるんですよ!

今回は、その中から「レバーのグヤーシュ」を選びました。


さて、このグヤーシュレストラン、店内と外とを隔てる壁の類のものがなく、天井も高いので出口のそばなら開放的!

もちろんテラスもありました。

そしてちょっとうす暗くて、落ち着いた雰囲気がすごく良かったです!
このあたりはメインストリートのケルントナー通りから少し離れてるのでわりと静か!
だから窓のそばにいても、落ち着いて過ごすことができました。



しばらく待って、おまちかねのレバーのグヤーシュが来ました!!!


レバーとグヤーシュソースの濃厚な味がよくマッチしていておいしかった!!!

体調を考慮して飲めなかったけど、「ミディアム」の赤ワインと一緒だったら、もっとおいしく食べれたかな、って思いました。

あとで思ったけど、このグヤーシュ、わりと「こってり系」だったから夏にはちょっとへヴィーだったかも。
食べ終わるころはちょっと疲れてたから・・・


なんで、秋、冬だったらもっとおいしく食べれるかもしれませんね。
以前食べた「魚のグヤーシュ」が割と食べやすかったんで(←超おすすめ!)、これでもよかったかな?!

「意地になって」車内でも峠の風景を楽しんだっ!

2006年11月05日 00時38分09秒 | ⑤06年夏・中欧4カ国!
無人駅からいったん荷物を返してもらうため、Murzzuschlag駅に戻りました。

「さ~て、さっきの駅員さん、いるかな???」。。。
と切符売場にいったけど。。。

「えっ、閉まってる?!」

一瞬、焦りました。


でも、すぐホームに戻ったら、ソージのおばちゃんらしき人がいたんで。。。

「ここに荷物あるんだけど。。。」

ってお願いしたら。。。

「OK、ビッテ!」


ドアを開けたら、ちゃんとありました、マイスーツケース!
やれやれこれでやっとウィーンへ行ける・・・


さあ、あとはウィーンまでの列車に乗って、「さっきの峠を車窓から眺めよう!」と心待ちにしてました。


18時半、そのウィーン行きのユーロシティが到着。

これはザグレブから来た、ちゃんとした「ユーロシティ」(?!)で、オーストリアとクロアチアの客車を混結した「国際列車らしい」編成でした。


で、列車に乗り込んで、座ろうとしたんですが・・・

思ったよりも混んでた。。。


てか、「座りたい方向の席」がぜ~~~んぶ取られてた!!!

というのは、この先の峠の風景を見るのには「進行方向右側」がベストだからなんです。

だから仕方ないので、空いてる反対側の席に座りました。。。


そんなことでめげないSuzukky。

「ならば!」と思って、裏ワザを。。。。

と向かったのは食堂車。

ここならひとつ位あるだろうと思ったんで、「食事でもしながら眺めようか・・・」と目論んだんです。。。

ところが、ここも右側がぜ~~~んぶ埋まってた!


「み~~~んな分かってるなぁ~~~」

もう苦笑いするしかなかったです。。。



もうこうなったらしょうがない。
列車もどんどん峠に進んでて、迷ってる暇なんかなかったんで。。。

最後の手段、「ドアの窓から」眺めました。

そしてポイントの「カーブしたレンガの橋」を何とか動画で撮ることができました。
ほんと、「意地で」撮りました。

その動画から1コマ引っ張り出したんで載せますね。

このあたりが、前回載せたパノラマの左側の橋で、渡り終わったら大きな岩のある場所をトンネルで潜り抜けたんです。


そのシーンは、まるで氷河急行の「ランドヴァッサー橋」そのもの!
「自然との調和」をテーマに、あえて鉄を使わないで建設されたこの橋は、列車から眺めてもほんと周りとの風景に溶け合ってました。


もちろん窓は開かないし(席の窓も開かないけど)、ドアの窓も小さかったから、「充分堪能」とまではいかなかったけど、100年以上前に造られたこの「世界遺産」(←ちゃんと登録されてます!)をこうして身近に感じることができて、ちょっと感激でした。



このあたりは峠を降りきるまで急カーブと急勾配の連続なんで、ず~っとスピードが上がりませんでした。

だから本線とは、そしてユーロシティとは思えないほど「のろかった」です。
日本なら新幹線のなかった昔の横川~軽井沢(碓氷峠)、福島~米沢(板谷峠)みたいですね。

でもその「スローな峠越え」だからこそ、このセンメリング峠をより楽しめたんじゃないかな、って思ってます。

あ~~~、だったら、こここそ、普通列車に乗るべきだった!!!

タイトな日程だったから特急に乗らざるを得なかったけど、次回ここを通る機会があったら、ぜひ「窓の開く」ローカル列車で眺めたいです!