11日(木),キャリア教育の一環として,2年生が総合的な学習の時間を使い,職場体験学習を行った。
2学年主任の遠山先生が学年便りに書いた一文を掲載する。
昨日,職場体験を無事終了しました。どうでしたか?よい体験ができましたか?帰ってきたみんなの顔はとてもいい顔をしていました。数人の人と話をしましたが,「楽しかった」「勉強になった」という感想が聞かれました。
私(遠山)が望んでいたのは,とにかくお客さん扱いをしないでほしいということでした。それぞれの職場で中学生にできることは限られているので,「掃除のようなことでいいので働かせてください」とお願いをしました。でも,みんのためにそれぞれの職場では,何をさせるか話し合ってスケジュール表を立て,いろいろな体験を用意してくれました。
ある事業所では,「10:00会社説明・製品説明,10:30工場見学,11:00学習・測定,12:00昼食,13:00学習・制作実習,14:30まとめ」というようにスケジュール表が作られていて,担当者のお名前が入っていました。工場長さんがいろいろな部署と相談して作ってくださったそうです。
大月警察署でもいろいろと秘密のことがあり,何を体験させたらいいのか苦労されたと思いますが,体験した天志くん,航大くん,将悟くんは,普通なかなかできない貴重な体験だったと言っていました。
大月消防署に行った馨くん,英治くん,泰生くんは,息を弾ませて,スリルと緊張感のある体験について話をしてくれました。
コンビニへ行った人たちもレジに立たせていただいたようです。月カフェへ行った萌絵さんと光さんはお客さんに紅茶を入れたり,働いている方たちと一緒になっていろいろさせていただいたそうです。
暖かく迎えていただいて,将来その職場で働きたいという感想を持った人もいました。挙げれば切りがありませんが,目を輝かせて体験を話してくれたみんなの様子を見て,職場体験をしてよかったと思いました。
これからお礼の手紙を書いたり,体験をレポートにまとめてこの学習を終えることになります。しっかりとまとめができるといいですね。
一日お疲れ様でした。
追伸
「職場体験」の際は,2年生の保護者が経営されたり,勤務されている事業所へ行かせていただいた生徒もいました。いろいろとお世話になりました。ご協力ありがとうございました。また,職業観のアンケートへのご協力もありがとうございました。集計して生徒の学習に使わせていただきました。
職場体験学習が社会見学と大きく違う点は,そこで働いている人たちへのインタビューにとどまらず,働く人たちとともに実際に自分も働き,頭だけでなく,体のすべての感覚を使って行われる学習活動であることだ。
そして,学校や家庭とは異なった,光や音,臭いの中で,見ず知らずの大人たちに混じって同じ労働をすることを通して,働くことの意義や目的,なぜその職業(職種)に就いているのかを感じ,考え,理解するよう努めてくることを大きな目的として行われる。
もちろん,1日やそこらで望ましい勤労観や職業観が形成されるとは思っていない。「緊張の1日目、仕事を覚える2日目、仕事に慣れる3日目、仕事を創意工夫する4日目、感動の5日目」ではないが,仕事をすることの辛さや,その辛さの向こうにある楽しさを感じるには,文科省も提唱する「キャリア・スタート・ウィーク」のように最低5日間は必要だと思う。体験日数については,他の教育活動との調整や,受け入れ事業所との緊密な連携が必要となるため,本校においても今後の大きな課題となっている。
とりあえずはできることから,ということで行った今回の取り組み。わずか1日ではあったけれど,2年生たちはたくさんのものを学んできたようだ。君たちには,貴重なこの経験を生かして,さらに学習を積み重ね勤労観や職業観を形成していって欲しい。
そのためにも,「楽しかった」「勉強になった」の一言で終わってしまってもらっては困る。きちんと,取り組みの始めから終わりまでを整理して,見たこと,聞いたこと,感じたこと,考えたことを記録(キャリア)として残しておこう。
そして,日常の学校生活や家庭生活においても,勤労の意義,自分に課せられた役割と責任などを意識して生活できるようになろう。
そうそう,忙しい時間を君たちの「指導」のために割いてくれた事業所の方々にも心のこもったお礼状を書くのも忘れずにいよう。君たちの「指導」は,本来の仕事に充てるべき時間を使って行われているから,きっと君たちが帰ったあと,その分の時間を残業して埋め合わせをしているはずだ。感謝の気持ちを忘れずに。
参考資料:文部科学省「中学校職場体験ガイド」←クリックしてください。
2学年主任の遠山先生が学年便りに書いた一文を掲載する。
昨日,職場体験を無事終了しました。どうでしたか?よい体験ができましたか?帰ってきたみんなの顔はとてもいい顔をしていました。数人の人と話をしましたが,「楽しかった」「勉強になった」という感想が聞かれました。
私(遠山)が望んでいたのは,とにかくお客さん扱いをしないでほしいということでした。それぞれの職場で中学生にできることは限られているので,「掃除のようなことでいいので働かせてください」とお願いをしました。でも,みんのためにそれぞれの職場では,何をさせるか話し合ってスケジュール表を立て,いろいろな体験を用意してくれました。
ある事業所では,「10:00会社説明・製品説明,10:30工場見学,11:00学習・測定,12:00昼食,13:00学習・制作実習,14:30まとめ」というようにスケジュール表が作られていて,担当者のお名前が入っていました。工場長さんがいろいろな部署と相談して作ってくださったそうです。
大月警察署でもいろいろと秘密のことがあり,何を体験させたらいいのか苦労されたと思いますが,体験した天志くん,航大くん,将悟くんは,普通なかなかできない貴重な体験だったと言っていました。
大月消防署に行った馨くん,英治くん,泰生くんは,息を弾ませて,スリルと緊張感のある体験について話をしてくれました。
コンビニへ行った人たちもレジに立たせていただいたようです。月カフェへ行った萌絵さんと光さんはお客さんに紅茶を入れたり,働いている方たちと一緒になっていろいろさせていただいたそうです。
暖かく迎えていただいて,将来その職場で働きたいという感想を持った人もいました。挙げれば切りがありませんが,目を輝かせて体験を話してくれたみんなの様子を見て,職場体験をしてよかったと思いました。
これからお礼の手紙を書いたり,体験をレポートにまとめてこの学習を終えることになります。しっかりとまとめができるといいですね。
一日お疲れ様でした。
追伸
「職場体験」の際は,2年生の保護者が経営されたり,勤務されている事業所へ行かせていただいた生徒もいました。いろいろとお世話になりました。ご協力ありがとうございました。また,職業観のアンケートへのご協力もありがとうございました。集計して生徒の学習に使わせていただきました。
職場体験学習が社会見学と大きく違う点は,そこで働いている人たちへのインタビューにとどまらず,働く人たちとともに実際に自分も働き,頭だけでなく,体のすべての感覚を使って行われる学習活動であることだ。
そして,学校や家庭とは異なった,光や音,臭いの中で,見ず知らずの大人たちに混じって同じ労働をすることを通して,働くことの意義や目的,なぜその職業(職種)に就いているのかを感じ,考え,理解するよう努めてくることを大きな目的として行われる。
もちろん,1日やそこらで望ましい勤労観や職業観が形成されるとは思っていない。「緊張の1日目、仕事を覚える2日目、仕事に慣れる3日目、仕事を創意工夫する4日目、感動の5日目」ではないが,仕事をすることの辛さや,その辛さの向こうにある楽しさを感じるには,文科省も提唱する「キャリア・スタート・ウィーク」のように最低5日間は必要だと思う。体験日数については,他の教育活動との調整や,受け入れ事業所との緊密な連携が必要となるため,本校においても今後の大きな課題となっている。
とりあえずはできることから,ということで行った今回の取り組み。わずか1日ではあったけれど,2年生たちはたくさんのものを学んできたようだ。君たちには,貴重なこの経験を生かして,さらに学習を積み重ね勤労観や職業観を形成していって欲しい。
そのためにも,「楽しかった」「勉強になった」の一言で終わってしまってもらっては困る。きちんと,取り組みの始めから終わりまでを整理して,見たこと,聞いたこと,感じたこと,考えたことを記録(キャリア)として残しておこう。
そして,日常の学校生活や家庭生活においても,勤労の意義,自分に課せられた役割と責任などを意識して生活できるようになろう。
そうそう,忙しい時間を君たちの「指導」のために割いてくれた事業所の方々にも心のこもったお礼状を書くのも忘れずにいよう。君たちの「指導」は,本来の仕事に充てるべき時間を使って行われているから,きっと君たちが帰ったあと,その分の時間を残業して埋め合わせをしているはずだ。感謝の気持ちを忘れずに。
参考資料:文部科学省「中学校職場体験ガイド」←クリックしてください。