近頃、寅さんついてまして昨夜は第17作「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」を見た。昭和51年7月封切り
冒頭は「夢」から
そして今回の寅のアリアがこれまた素晴らしい。
(マドンナ太地喜和子)
俳優陣の脂の乗りが良くて進行のテンポがいい。
全48作中最高にまとまってる作品だと思う。
じゃけども最高にまとまってる作品が最高傑作だとは限らない。惜しい。
だいたい寅次郎に金の話は似合わない。
それにマドンナの行動が世渡り上手で計算高い(とも見える)のがいやだ。これが惜しい(笑)
兎に角物語の最後にちょっぴりすっきり。
(岡田嘉子と宇野重吉がもう一つの物語を作る)
この作品で岡田嘉子という俳優を知ったわけだが、なんと波乱の生涯であったか。
そう思って見ると劇中二人の会話は重みを増す。
(後ろのメガネ人はマネージャーとかではなく桜井センリ)
ちなみに寅次郎の背広、帽子、ダボシャツは全て特注品。
後期作品では若々しさを出すためか帽子のつばが上がっているのだが、この頃はそんなんしなくても全身からエネルギーを感じますな。
この写真の頃はわたしと同い年(多分) あー親近感がわく。