日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1285)「私が理事長です(理事長は私です)。」の「述語論理」。

2023-04-20 12:58:09 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
「私」は、「私」だけである。
従って、
(01)により、
(02)
「私」以外は、「私」ではない
従って、
(02)により、
(03)
理事長は私です。
と言ふのであれば、
② 私以外に理事長はゐない
然るに、
(04)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(03)(04)により、
(05)
① タゴール記念会は、理事長は私です。
② タゴール記念会は、私以外に理事長はゐない
③ タゴール記念会は、私理事長です。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(06)
1     (1)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]} A
1     (2)   T会の会員a→∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)]  1UE
 3    (3)   T会の会員a                             A
13    (4)          ∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)]  23MPP
  5   (5)             私b&理事長ba&∀z(理事長za→b=z)   A
  5   (6)             私b&理事長ba                 5&E
  5   (7)                      ∀z(理事長za→b=z)   5&E
  5   (8)                         理事長ca→b=c    7UE
   9  (9)     ∃z(小倉z&~私z)                      A
    ア (ア)        小倉c&~私c                       A
    ア (イ)        小倉c                           ア&E
    ア (ウ)            ~私c                       ア&E
     エ(エ)               b=c                     A
    アエ(オ)            ~私b                       ウエ=E
  5   (カ)             私b                       6&E
  5 アエ(キ)            ~私b&私b                    オカ&I
  5 ア (ク)              b≠c                     エキRAA
  5 ア (ケ)                        ~理事長ca        8クMTT
  5 ア (コ)        小倉c&~理事長ca                    イケ&I
  5 ア (サ)     ∃z(小倉z&~理事長za)                   コEI
  59  (シ)     ∃z(小倉z&~理事長za)                   9アサEE
13 9  (ス)     ∃z(小倉z&~理事長za)                   45シEE
1  9  (セ)   T会の会員a→∃z(小倉z&~理事長za)              3スCP
1  9  (ソ)∀x{T会の会員x→∃z(小倉z&~理事長zx)}             セUI
従って、
(05)(06)により、
(07)
(ⅰ)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}。然るに、
(ⅱ)∃z(小倉z&~私z)。従って、
(ⅲ)∀x{T会の会員x→∃z(小倉z&~理事長zx)}。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xがタゴール記念会の会員であるならば、あるyは[私であって、理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、y=zである)]}。然るに、
(ⅱ)あるzは(小倉であって、私ではない)。従って、
(ⅲ)すべてのxについて{xがタゴール記念会の会員であるならば、あるzは(小倉であって、小倉はxの理事長ではない)}。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)タゴール記念会は、私理事長です。然るに、
(ⅱ)小倉氏は私ではない。従って、
(ⅲ)タゴール記念会は、小倉氏は理事長ではない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① タゴール記念会は、理事長は私です。
② タゴール記念会は、私以外に理事長はゐない
③ タゴール記念会は、私理事長です。
④ ∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(09)
④ ∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}。
といふことは、
④ 私∈タゴール記念会の理事長。
ではなく
④ 私=タゴール記念会の理事長。
といふことである。
然るに、
(10)
「理事長」でなく、
「理事」は「一人だけ」ではなく、「二人以上ゐる」とするならば、
⑤ 私は理事です。
とは言へても、
④ 私理事です。
とは、言へない
然るに、
(11)
「理事」は「一人だけ」ではなく、 「理事」は「二人以上ゐる」とするならば、
⑤ 私∈理事。
であったとしても、
④ 私=理事。
ではない
従って、
(08)~(11)により、
(12)
① タゴール記念会は、理事長は私です。
② タゴール記念会は、私以外に理事長はゐない
③ タゴール記念会は、私理事長です。
といふ「日本語」は、
④ タゴール記念会の理事長=私。
④ 私=タゴール記念会の理事長。
といふ「等式」が「(本当)」である。
といふことを、「示している」。
従って、
(13)
④ 私=タゴール記念会の理事長。
④ タゴール記念会の理事長=私。
といふ「等式」が「真(本当)」である。
といふことを、「示したい」場合には、
① タゴール記念会は、理事長は私です。
② タゴール記念会は、私以外に理事長はゐない
③ タゴール記念会は、私理事長です。
といふ風に、言ふことになる。
従って、
(01)~(13)により、
(14)
① 私はAです(私∈A)。
② 私はAです(私=A)。
といふ「2通リ」があって、
② 私はAです(私=A)。
である場合に、
② 私=A
といふ「等式」を「強調(確認)」したい場合であれば、
① 私はAです。
とは言はずに、
② 私Aです(は私です)。
といふ風に、言ふことになる。



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