日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(912)「吾輩は猫である」の「否定」の「述語論理」と「恒真式(トートロジー)」。

2021-06-03 20:50:37 | 「は」と「が」

 ―「昨日(令和03年06月02日)の記事」を書き直します。―
(01)
(ⅰ)
1  (1) ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}  A
1  (2)    ~∃y(名前ya)&猫a→~吾輩a   1UE
 3 (3)                  吾輩a   A
 3 (4)                ~~吾輩a   3DN
13 (5)  ~{~∃y(名前ya)&猫a}       24MTT
13 (6)    ∃y(名前ya)∨~猫a        5ド・モルガンの法則
13 (7)    ~猫a∨∃y(名前ya)        6交換法則
13 (8)     猫a→∃y(名前ya)        7含意の定義
1  (9)    吾輩a→{猫a→∃y(名前ya)}   38CP
  ア(ア)    吾輩a& 猫a             A
  ア(イ)    吾輩a                 ア&E
1 ア(ウ)         猫a→∃y(名前ya)    9イMPP
  ア(エ)         猫a             アウMPP
1 ア(オ)            ∃y(名前ya)    ウエMPP
1  (カ)   (吾輩a&猫a)→∃y(名前ya)    アオCP
1  (キ)∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}   カUI
(ⅱ)
1  (1) ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)} A
1  (2)    (吾輩a&猫a)→∃y(名前ya)  1UE
 2 (3)            ~∃y(名前ya)  A
12 (4)    ~(吾輩a&猫a)           23MTT
12 (5)   ~吾輩a∨~猫a            4ド・モルガンの法則
12 (6)   ~猫a∨~吾輩a            5交換法則
12 (7)    猫a→~吾輩a            6含意の定義
1  (8)   ~∃y(名前ya)→猫a→~吾輩a   27CP
  9(9)   ~∃y(名前ya)&猫a        A
  9(ア)   ~∃y(名前ya)           9&E
1 9(イ)             猫a→~吾輩a   8アMPP
  9(ウ)             猫a        9&E
1 9(エ)                ~吾輩a   イウMPP
1  (オ)   ~∃y(名前ya)&猫a→~吾輩a   9エCP
1  (カ)∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}  オUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}
② ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1  (1)∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前ya)  A
1  (2)   (吾輩a&猫a)→∃y(名前ya)  1UE
1  (3)  ~(吾輩a&猫a)∨∃y(名前ya)  2含意の定義
 4 (4)  ~(吾輩a&猫a)           A
 4 (5) (~吾輩a∨~猫a)           4ド・モルガンの法則
 4 (6) (~吾輩a∨~猫a)∨∃y(名前ya)  5∨I
  7(7)            ∃y(名前ya)  A
  7(8) (~吾輩a∨~猫a)∨∃y(名前ya)  6∨I
1  (9) (~吾輩a∨~猫a)∨∃y(名前ya)  34678∨E
1  (ア)  ~吾輩a∨~猫a∨ ∃y(名前ya)  9結合法則
1  (イ)  ~{吾輩a&猫a&~∃y(名前ya)} ア、ド・モルガンの法則
1  (ウ)∀x~{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} イUI
1  (エ)~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} ウ量化子の関係
(ⅲ)
1  (1)~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} A
1  (2)∀x~{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} 1量化子の関係
1  (3)  ~{吾輩a&猫a&~∃y(名前ya)} 2UE
1  (4)  ~吾輩a∨~猫a∨ ∃y(名前ya)  3ド・モルガンの法則
1  (5) (~吾輩a∨~猫a)∨∃y(名前ya)  4結合法則
 6 (6) (~吾輩a∨~猫a)           A
 6 (7)  ~(吾輩a&猫a)           6ド・モルガンの法則
 6 (8)  ~(吾輩a&猫a)∨∃y(名前ya)  7∨I
  9(9)            ∃y(名前ya)  A
  9(ア)  ~(吾輩a&猫a)∨∃y(名前ya)  9∨I
1  (イ)  ~(吾輩a&猫a)∨∃y(名前ya)  1689ア∨E
1  (ウ)   (吾輩a&猫a)→∃y(名前ya)  イ含意の定義
1  (エ)∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)} ウUI
従って、
(03)により、
(04)
② ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}
③ ~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}
② ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}
③ ~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於いて、
①=②   であって、
  ②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
① ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}
② ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}
③ ~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
① ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}
② ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}
③ ~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於いて、
①=② であって、
①=③ である。
然るに、
(08)
言ふまでもなく、
① ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}
に於いて、
①=① である。
従って、
(08)により、
(09)
① ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}
② ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}
③ ~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於いて、
①=① であって、
①=② であって、
①=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
① すべてのxについて{xの名前である所のyが存在せずに、xが猫であるならば、xは吾輩でない}。
② すべてのxについて{xが吾輩であって、猫であるならば、xにはyといふ名前がある}。
③ あるxが{吾輩であって、猫であって、あるyがxの名前である、といふことはない}といふことはない。
に於いて、
①=① であって、
①=② であって、
①=③ である。
従って、
(10)により、
(11)
①{名前がない猫は、吾輩ではない。}
②{吾輩が猫ならば、吾輩には名前がある。}
③{吾輩は猫である。名前はない。}といふことは「」である。
に於いて、
①=① であって、
①=② であって、
①=③ である。
然るに、
(12)
①=① であって、
①=② であって、
①=③ である。
といふのであれば、
(ⅰ)① である。従って、① である。
(ⅱ)① である。従って、② である。
(ⅲ)① である。従って、③ である。
といふ「連言(Sequents)」は、当然、3つとも、「妥当(Valid)」である。
従って、
(06)(11)(12)により、
(13)
①{名前がない猫は、吾輩ではない。}
②{吾輩が猫ならば、吾輩には名前がある。}
③{吾輩は猫である。名前はない。}といふことは「」である。
に於いて、
①=① であって、
①=② であって、
①=③ であるが故に、
(ⅰ){名前がない猫は、吾輩ではない。}従って、{名前がない猫は、吾輩ではない。}
(ⅱ){名前がない猫は、吾輩ではない。}従って、{吾輩が猫ならば、吾輩には名前がある。}
(ⅲ){名前がない猫は、吾輩ではない。}従って、{吾輩は猫である。名前はない。}といふことは「」である。
といふ「連言(Sequents)」は、当然、3つとも、「妥当(Valid)」である。
従って、
(06)(13)により、
(14)
① ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}
② ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}
③ ~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於いて、
①=① であって、
①=② であって、
①=③ であるが故に、
(ⅰ)∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}├ ∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}
(ⅱ)∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}├ ∀x{(吾輩x&猫x)→∃y(名前yx)}
(ⅲ)∀x{~∃y(名前yx)&猫x→~吾輩x}├ ~∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
といふ「連言(Sequents)」は、当然、3つとも、「妥当(Valid)」である。
然るに、
(15)
1.2.6 トートロジー:tautology
通常は同語反復を意味します。例えば「である」のような表現になることを言います。長い論理式でも結果が常に真になるものはやはりトートロジーですが、この場合には恒真式(コウシンシキ):>と呼ばれます。論理法則として知られているものには、恒真式が多くあります。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
①{名前がない猫は、吾輩ではない。}
②{吾輩が猫ならば、吾輩には名前がある。}
③{吾輩は猫である。名前はない。}といふことは「」である。
に於いて、
①=① であって、
①=② であって、
①=③ であるが故に、
(ⅰ){名前がない猫は、吾輩ではない。}従って、{名前がない猫は、吾輩ではない。}
(ⅱ){名前がない猫は、吾輩ではない。}従って、{吾輩が猫ならば、吾輩には名前がある。}
(ⅲ){名前がない猫は、吾輩ではない。}従って、{吾輩は猫である。名前はない。}といふことは「」である。
といふ「連言(Sequents)」は、当然、3つとも、「妥当(Valid)」であるものの、
この場合、
(17)
(ⅰ){名前がない猫は、吾輩ではない。}ならば、{名前がない猫は、吾輩ではない。}
(ⅱ){名前がない猫は、吾輩ではない。}ならば、{吾輩が猫ならば、吾輩には名前がある。}
(ⅲ){名前がない猫は、吾輩ではない。}ならば、{吾輩は猫である。名前はない。}といふことは「」である。
といふ「仮言命題」は、
(ⅰ)Aならば、Aである。
(ⅱ)Aならば、Aである。
(ⅲ)Aならば、Aである。
である所の、「同義反復トートロジー)」である。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿