日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(913)「象は鼻が長い。」等の「述語論理」と「日本語(漢文)は、論理的である。」

2021-06-04 15:22:08 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
(ⅰ)象は鼻長い。然るに
(ⅱ)兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるyは長くて、xの耳であり、すべてのzについて、zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない}。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない。)
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
1     (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx~鼻zx)} A
  3   (3)∃x(兎x&象x)                      A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za)  2UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)      象a                       6&E
   6  (8)   兎a                          6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  48MPP
 2 6  (ア)      ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za)  57MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
    ウ (ウ)         鼻ba&長b                A
 2 6  (エ)      ∃y(長y&耳ya)               ア&E
     オ(オ)         長b&耳ba                A
     オ(カ)            耳ba                オ&E
 2 6  (キ)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ク)                    耳ba~鼻ba   キUE
 2 6 オ(ケ)                        ~鼻ba   カクMPP
1  6  (コ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  ア&E
1  6  (サ)                    ~鼻ba→~長b   コUE
12 6 オ(シ)                         ~長b   ケサMPP
     オ(ス)         長b                    オ&E
12 6 オ(セ)         長b&~長b                シス&I
12 6  (ソ)         長b&~長b                エオセEE
123   (タ)         長b&~長b                36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
果たして、
(ⅰ)象は鼻長い。然るに
(ⅱ)兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「述語計算(Predicate calculus)」としても、「妥当」である。
然るに、
(05)
(ⅰ)鼻は象長い。然るに、
(ⅱ)兎は象ではないが、兎には鼻がある。従って、
(ⅲ)兎の鼻は、長くない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(05)により、
(06)
(ⅰ)∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&長x→~鼻xy)}。然るに、
(ⅱ)∀y{兎y→~象y&∃x(鼻xy)}。従って、
(ⅲ)∀y{兎y→∃x(鼻xy&~長x)}。
といふ「三段論法(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならばxは長く、yが象でなくて、xが長ければxはyの鼻ではない}。然るに、
(ⅱ)    すべてのyについて{yが兎であるならば、yは象ではなく、あるxはyの鼻である}。従って、
(ⅲ)    すべてのyについて{yが兎であるならば、あるxはyの鼻であって、xは長くない}。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(07)
1    (1)∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&長x→~鼻xy)} A
1    (2)  ∃y{(鼻ay&象y→長a)&(~象y&長a→~鼻ay)} 1UE
 3   (3)     (鼻ab&象b→長a)&(~象b&長a→~鼻ab)  A(代表的選言項)
 3   (4)                  ~象b&長a→~鼻ab   3&E
  5  (5)∀y{兎y→~象y&∃x(鼻xy)}              A
  5  (6)   兎b→~象b&∃x(鼻xb)               1UE
   7 (7)   兎b                           A
  57 (8)      ~象b&∃x(鼻xb)               67MPP
  57 (9)      ~象b                       8&E
  57 (ア)          ∃x(鼻xb)               8&E
    イ(イ)             鼻ab                A(代表的選言項)
    イ(ウ)           ~~鼻ab                イDN
 3 7 (エ)                ~(~象b& 長a)      4ウMTT
 3 7 (オ)                 ~~象b∨~長a       エ、ド・モルガンの法則
 3 7 (カ)                  ~象b→~長a       オ含意の定義
 3 7 (キ)                      ~長a       9カMPP
 3 7イ(ク)             鼻ab&~長a            イキ&I
 3 7イ(ケ)          ∃x(鼻xb&~長x)           クEI
 357 (コ)          ∃x(鼻xb&~長x)           アイケEE
1 57 (サ)          ∃x(鼻xb&~長x)           23コEE
1 5  (シ)   兎b→∃x(鼻xb&~長x)               7サCP
1 5  (ス)∀y{兎y→∃x(鼻xy&~長x)}              シUI
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
果たして、
(ⅰ)鼻は象長い。然るに、
(ⅱ)兎は象ではないが、兎には鼻がある。従って、
(ⅲ)兎の鼻は、長くない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
といふ「推論(三段論法)」は、「述語計算(Predicate calculus)」としても、「妥当」である。
然るに、
(09)
①{象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
②{兎の耳、象の耳、馬の耳}
③{馬の顔、象の顔、兎の顔}
といふ「集合の集合」であれば、
① 鼻は、象の鼻は長く、象以外の動物のある部分が長いとすれば、鼻以外が長い。
② 耳は、兎の耳は長く、兎以外の動物のある部分が長いとすれば、耳以外が長い。
③ 顔は、馬の顔は長く、馬以外の動物のある部分が長いとすれば、顔以外が長い。
然るに、
(10)
①{象の牙、剣歯虎の牙}
であれば、
① 牙は、象長い。
② 牙は、象長い。といふわけではない。
に於いて、
① ではなく、
② が、「正しい」。
cf.
肩高は約1mから1.2m。体長は1.9~2.1m。体重は270kg[3]。独自に発達した上顎犬歯は20センチに及ぶ短刀状の牙となり、大型動物を専門に狩るための武器として使用したと考えられる。
(ウィキペディア:剣歯虎
従って、
(10)により、
(11)
①{象の牙、剣歯虎の牙}
であれば、
① 牙は、象の牙は長く、 象以外の動物のある部分が長いとすれば、牙以外が長い。
② 牙は、象の牙は長いが、象以外の動物のある部分が長いとすれば、牙以外が長い、といふわけではない。
に於いて、
① ではなく、
② が、「正しい」。
従って、
(11)により、
(12)
①{象の牙、剣歯虎の牙}
であれば、
① ∀x∃y{(牙xy&象y→長x)& (~象y&長x→~牙xy)}
② ∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&~(~象y&長x→~牙xy)}
に於いて、
① ではなく、
、「正しい」。
然るに、
(13)
(ⅱ)
1 (1)∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&~(~象y&長x→ ~牙xy)} A
1 (2)  ∃y{(牙ay&象y→長a)&~(~象y&長a→ ~牙ay)} 1UE
 3(3)     (牙ab&象b→長a)&~(~象b&長a→ ~牙ab)  A
 3(4)     (牙ab&象b→長a)                  3&E
 3(5)                 ~(~象b&長a→ ~牙ab)  3&E
 3(6)               ~(~(~象b&長a)∨~牙ab)  5含意の定義
 3(7)                  (~象b&長a)& 牙ab)  6ド・モルガンの法則
 3(8)                   ~象b&長a & 牙ab   7結合法則
 3(9)                   ~象b&牙ab& 長a    8交換法則
 3(ア)      (牙ab&象b→長a)&(~象b&牙ab& 長a)   49&I
 3(イ)   ∃y{(牙ay&象y→長a)&(~象y&牙ay& 長a)}  アEI
1 (ウ)   ∃y{(牙ay&象y→長a)&(~象y&牙ay& 長a)}  23イEE
1 (エ) ∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&牙xy& 長x)}  ウUI
(ⅲ)
1 (1) ∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&牙xy& 長x)}  A
1 (2)   ∃y{(牙ay&象y→長a)&(~象y&牙ay& 長a)}  アEI
 3(3)      (牙ab&象b→長a)&(~象b&牙ab& 長a)   A
 3(4)      (牙ab&象b→長a)                 3&E
 3(5)                   ~象b&牙ab& 長a    3&E
 3(6)                   ~象b&長a&  牙ab   5交換法則
 3(7)                  (~象b&長a)& 牙ab)  6結合法則
 3(8)               ~(~(~象b&長a)∨~牙ab)  7ド・モルガンの法則
 3(9)                 ~(~象b&長a→ ~牙ab)  8含意の定義
 3(ア)     (牙ab&象b→長a)&~(~象b&長a→ ~牙ab)  49&I
 3(イ)  ∃y{(牙ay&象y→長a)&~(~象y&長a→ ~牙ay)} アEI
1 (ウ)  ∃y{(牙ay&象y→長a)&~(~象y&長a→ ~牙ay)} 23イEE
1 (エ)∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&~(~象y&長x→ ~牙xy)} ウUI
従って、
(13)により、
(14)
② ∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&~(~象y&長x→~牙xy)}
③ ∀x∃y{(牙xy&象y→長x)& (~象y& 牙xy&長x)}
に於いて、すなはち、
② すべてのxとあるyについて{xがyの牙であって、yが象であるならばxは長く、(yが象でなくて、xが長ければxはyの牙ではない)といふわけではない}。
③ すべてのxとあるyについて{xがyの牙であって、yが象であるならばxは長く、(yが象でなくて、xはyの牙であったとしても、xは長い)}。
に於いて、すなはち、
② 牙は、象の牙は長いが、(象以外の動物のある部分が長いとすれば、牙以外が長い)、といふわけではない。
③ 牙は、象の牙は長いが、(象以外の動物であっても、牙長い動物はゐる)。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(15)
② 牙は、象の牙は長いが、(象以外の動物のある部分が長いとすれば、牙以外が長い)、といふわけではない。
③ 牙は、象の牙は長いが、(象以外の動物であっても、牙長い動物はゐる)。
といふことは、
③ 牙は、象長い。
といふ、ことである。
従って、
(02)(06)(15)により、
(16)
① 象は鼻長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻は象長い≡∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&長x→~牙xy)}。
③ 牙は象長い≡∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&牙xy&長x)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(17)
草野 一、總主トハ如何ナル者ゾ
動詞、形容詞ニ對シテ其主語アルト同ジク、主語ト説語(動詞或ハ形容詞)トヨリ成レル一ノ説話(即チ文)ニ對シテモ更ニソノ主語アルコト國語ニハ屡々アリ。例ヘバ「體大なり」ノ「」、「力強し」ノ「熊」、「鳥獸蟲魚皆性あり」ノ「鳥獸蟲魚」、「仁者命長し」ノ「仁者」、「賣藥效能薄し」ノ「賣藥」、「限無し」ノ「慾」、「酒は養生に害あり」ノ「酒」、「支那人口多し」ノ「支那」ノ如キハ、皆、「體大なり」「力強し」等ノ一説話ニ對シテ更ニソノ主語タル性格ヲ有ス。何トナレバ「象は體大なり」「熊は力強し」等ヨリ「象」「熊」等ノ再度ノ主語ヲ取去ル時ハ、殘餘ハ「體大なり」「力強し」等トナリテ、文法上ノ文ノ形ハ完全ニ之ヲ具フルニモ拘ラズ、意義ニ不足ヲ生ジ、其事ノ主トアルベキ「象」「熊」等ノ名詞ヲ竢ッテ始メテ意義ノ完全ナル一圓ノ説話ヲ成サントスル傾アルコト、ナホ普通ノ動詞、形容詞ノ名詞ヲ竢ッテ始メテ一ノ完全ナル説話ヲ成サントスル傾アルト同趣味ノモノアレバナリ。殊ニ「性有り」「限無し」等ノ一種ノ説話ニ對シテハ、實用ノ際ニ再度ノ主語ノ必要アル事ハ頗ル顯著ナルニアラズヤ。コレハ「うら(心)やまし(疚)」「て(質)がたし(堅)」ナドノ一説話ノ轉シテ一ノ形容詞トナリ、然ル上ハ實用ノ際ニ更ニソノ主語ヲ取ルト一般ナリ。サレバ「富貴は羨し」ノ「うらやまし」ニ對シテ「富貴」ヲ主語トイフヲ至當トセバ、「體大なり」「力強し」ニ對シテ「象」「熊」ヲソノ主語トイフモ亦不當ニハアラジ。斯カレバコノ類ノ再度ノ主ヲ予ハ別ニ「總主」ト名ヅケントス。
 總主ハ斯ク頗ル簡單ニ説明セラルベク、亦容易ニ會得セラルベキ者ナリ。學者ノ潛思苦慮ヲモ要セズ、考古引證ヲモ須タズシテ、小學ノ兒童モ、口頭ニ、文章ニ、此語法ヲ用ヰ、歌人文士モ之ヲ用ヰテ毫モ疑フ事ナシ。コノ語法ハ本ヨリ我國ニ有リシナランガ、漢學ノ流行ニ連レテ益廣ク行ハレ、今日トナリテハ最早之ヲ目シテ國語ノ法則ニ非ズトイフヲ得ザルニ至レリ。然ルニ國語ノ法則トシテ日本ノ文法ニ之ヲ編入スル者ナキハ何故ゾ。西洋ノ言語ニ類似ノ語法ナク、西洋ノ文典ニ類似ノ記載ナキガ故ニハ非ザルカ。 (草野淸民、國語の特有セル語法 ― 總主、『帝國文學』五卷五號、明治三十二年:大修館書店、日本の言語学 第3巻 文法Ⅰ、1978年、533頁)
従って、
(16)(17)により、
(18)
① 象鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻象が長い≡∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&長x→~牙xy)}。
③ 牙象も長い≡∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&牙xy&長x)}。
に於ける、
①「象」は、「漢學ノ流行ニ連レテ益廣ク行ハレ」るやうになった所の、「総主語」であって、
②「鼻」も、「漢學ノ流行ニ連レテ益廣ク行ハレ」るやうになった所の、「総主語」であって、
③「牙」も、「漢學ノ流行ニ連レテ益廣ク行ハレ」るやうになった所の、「総主語」である。
然るに、
(19)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② ∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&長x→~牙xy)}。
③ ∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&牙xy&長x)}。
といふ「述語論理式」は、言ふまでもなく、「論理的」である。
従って、
(18)(19)により、
(20)
① 象鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻象が長い≡∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&長x→~牙xy)}。
③ 牙象も長い≡∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&牙xy&長x)}。
に於ける、
①「象」は、「総主語」であって、「論理的」であって、
②「鼻」も、「総主語」であって、「論理的」であって、
③「牙」も、「総主語」であって、「論理的」である。
然るに、
(21)
① 象は鼻が長い。
② 鼻は象が長い。
③ 牙は象も長い。
といふ「形式」の「文」は、少なくとも、「英語」には無い。
然るに、
(22)
先日、数人の大学の先生と話をしているときに、ある先生が「うちの学生が、英語ができるようになったら、数学ができるようになった」と言った。これは、暗に、英語ができるようになった、だから数学ができるようになったと言いたいのである。言い換えれば、日本語では論理的に考えられないから、数学ができない、と言いたいのである。私は「またか」と思った。日本人は、この大学の先生のように、日本語非論理的であり、論理的思考に向いていないと思い込んでいる人が多い。
(月本洋、日本語は論理的である、2009年、2頁)
従って、
(21)(22)により、
(23)
ある数学の先生は、
① 象は鼻が長い。
② 鼻は象が長い。
③ 牙は象も長い。
といふ「形式」の「文」は、「英語」には無いのだから、
① 象は鼻が長い。
② 鼻は象が長い。
③ 牙は象も長い。
といふ「日本語」は、「非論理的」であると、言ふのかも、知れない。
然るに、
(24)
① 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻は象が長い≡∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&長x→~牙xy)}。
③ 牙は象も長い≡∀x∃y{(牙xy&象y→長x)&(~象y&牙xy&長x)}。
に於ける、「右辺(述語論理式)」は、「論理的(logical)」であるため、「左辺(日本語)」が「非論理的(illogical )」である。
といふことは、「矛盾」する。
(25)
明治以前の日本人は、漢文を読むことで論理的な考えを身につけました。漢文論理的な構文をたくさん含んでいるからです(山下正男、論理的に考えること、1985年、ⅲ)。
といふことは、「本当」であるに、「違ひ無い」。



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1 コメント

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その議論、本末転倒とも把握します。 (原左都子)
2021-06-04 19:09:11
数学ができることこそが英語に繋がるかと私は経験的に把握しております。
日本語が必ずしも非論理的であるとは申しません。
その種の発言を平然とする大学教官の資質こそが問われるべきではないでしょうか?
何だか低レベルの議論のような気もいたしますが…
失礼な議論でしたら、お詫び申し上げます。
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