日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(173)「量化子の関係」について(Ⅱ)。

2019-04-15 15:47:31 | 「鏡の中の、上下左右」

(01)
(Ⅰ)
1   (1) ~∀x∀y( 愛xy)  A
 2  (2) ~∃x∃y(~愛xy)  A
  3 (3)      (~愛ab)  A
  3 (4)    ∃y(~愛ay)  3EI
  3 (5)  ∃x∃y(~愛xy)  4EI
 23 (6) ~∃x∃y(~愛xy)&
         ∃x∃y(~愛xy)  25&I
 2  (7)     (~~愛ab)  36RAA
 2  (8)      ( 愛ab)  7DN
 2  (9)    ∀y( 愛ay)  8UI
 2  (ア)  ∀x∀y( 愛xy)  9UI
12  (イ) ~∀x∀y( 愛xy)&
         ∀x∀y( 愛xy)  1ア&I
1   (ウ)~~∃x∃y(~愛xy)  2イRAA
1   (エ)  ∃x∃y(~愛xy)  ウDN
(Ⅱ)
1   (1)  ∃x∃y(~愛xy)  A
 2  (2)  ∀x∀y( 愛xy)  A
  3 (3)    ∃y(~愛ay)  A
   4(4)      (~愛ab)  A
 2  (5)    ∀y( 愛xb)  2UE
 2  (6)      ( 愛ab)  5UE
 2 4(7)(~愛ab)&(愛ab)  46&I
   4(8) ~∀x∀y( 愛xy)  27RAA
  3 (9) ~∀x∀y( 愛xy)  348EE
1   (ア) ~∀x∀y( 愛xy)  139EE
12  (イ)  ∀x∀y( 愛xy)&
        ~∀x∀y( 愛xy)  2ア&I
1   (ウ) ~∀x∀y( 愛xy)  2イRAA
従って、
(01)により、
(02)
(Ⅰ)~∀x∀y( 愛xy)
(Ⅱ) ∃x∃y(~愛xy)
に於いて、
(Ⅰ)ならば、(Ⅱ)であり、
(Ⅱ)ならば、(Ⅰ)である。
従って、
(02)により、
(03)
(Ⅰ)~∀x∀y( 愛xy)
(Ⅱ) ∃x∃y(~愛xy)
に於いて、
(Ⅰ)=(Ⅱ) である。
従って、
(03)により、
(04)
{人間}が{変域(ドメイン)}であるとして、
(Ⅰ)~∀x∀y( 愛xy)=すべての人が、すべての人を愛してゐる。といふわけではない。
(Ⅱ) ∃x∃y(~愛xy)=ある人は、ある人を、愛してゐない。
に於いて、
(Ⅰ)=(Ⅱ) である。
然るに、
(05)
(Ⅰ)すべての人が、すべての人を愛してゐる。といふわけではない。
(Ⅱ)ある人は、ある人を、愛してゐない。
に於いて、
(Ⅰ)=(Ⅱ) である。
といふのであれば、例へば、
(Ⅰ)皆愛人也=人皆、人を愛するに非ざるなり。
(Ⅱ)人有不愛人者=人に、人を愛さざる者有り。
に於いても、当然、
(Ⅰ)=(Ⅱ)である。
然るに、
(06)
「漢文」でなくとも、例へば、
(Ⅰ)It is not true that everybody loves everybody.
(Ⅱ)There are some people who don't love somebody.
を、「グーグル翻訳」にかけると、
(Ⅰ)みんながみんなを愛しているわけではありません。
(Ⅱ)誰かを愛していない人もいます。
といふ「日本語」が、出力される。
(07)
(Ⅰ)It is not true that everybody loves everybody.
(Ⅱ)There are some people who don't love somebody.
を、「グーグル翻訳」にかけると、
(Ⅰ) Það er ekki satt að allir elska alla.
(Ⅱ) Það eru sumir sem elska ekki einhvern.
といふ「アイスランド語」が、出力される。
(08)
を、「グーグル翻訳」にかけると、
(Ⅰ) Það er ekki satt að allir elska alla.
(Ⅱ) Það eru sumir sem elska ekki einhvern.
を、「グーグル翻訳」にかけると、
(Ⅰ)みんながみんなを愛しているというのは事実ではありません。
(Ⅱ)誰かを愛さない人もいます。
といふ「アイスランド語」が、出力さる。
(09)
(Ⅰ)It is not true that everybody loves everybody.
(Ⅱ)There are some people who don't love somebody.
を、「グーグル翻訳」にかけると、
(Ⅰ) Ce n'est pas vrai que tout le monde aime tout le monde.
(Ⅱ) Il y a des gens qui n'aiment pas quelqu'un.
といふ「ルランス語」が、出力さる。
(10)
(Ⅰ) Ce n'est pas vrai que tout le monde aime tout le monde.
(Ⅱ) Il y a des gens qui n'aiment pas quelqu'un.
といふ「ルランス語」が、出力さる。
(Ⅰ)みんながみんなを愛しているのは事実ではありません。
(Ⅱ)誰かが好きではない人がいます。
従って、
(01)~(10)により、
(11)
「日本語、漢文、英語、アイスランド語、フランス語」で考へても、
(Ⅰ)~∀x∀y( 愛xy)
(Ⅱ) ∃x∃y(~愛xy)
に於いて、
(Ⅰ)=(Ⅱ) である。
然るに、
(12)
(Ⅰ)~∀x∀y( 愛xy)
(Ⅱ) ∃x∃y(~愛xy)
といふ「論理式」は、「(古典一階)述語論理」の、「論理式」である。
然るに、
(12)
古典一階述語論理を学ぶことは論理学を学ぶ第一歩であるというのが正しい。
(飯田隆 編、論理の哲学、2005年、17頁)
然るに、
(13)
「論理学」を学んでそれが「理解」できる。といふことは、もともと、
「我々の、頭の構造」が、「そのやうに、出来てゐる」といふことが、『必要条件』であるいふ風に、考へられる。
従って、
(14)
「日本人、中国人、イギリス人、アイスランド人、フランス人」に限らず、「人類の頭の中」には、例へば、
(Ⅰ)
1   (1) ~∀x∀y( 愛xy)  A
 2  (2) ~∃x∃y(~愛xy)  A
  3 (3)      (~愛ab)  A
  3 (4)    ∃y(~愛ay)  3EI
  3 (5)  ∃x∃y(~愛xy)  4EI
 23 (6) ~∃x∃y(~愛xy)&
         ∃x∃y(~愛xy)  25&I
 2  (7)     (~~愛ab)  36RAA
 2  (8)      ( 愛ab)  7DN
 2  (9)    ∀y( 愛ay)  8UI
 2  (ア)  ∀x∀y( 愛xy)  9UI
12  (イ) ~∀x∀y( 愛xy)&
         ∀x∀y( 愛xy)  1ア&I
1   (ウ)~~∃x∃y(~愛xy)  2イRAA
1   (エ)  ∃x∃y(~愛xy)  ウDN
(Ⅱ)
1   (1)  ∃x∃y(~愛xy)  A
 2  (2)  ∀x∀y( 愛xy)  A
  3 (3)    ∃y(~愛ay)  A
   4(4)      (~愛ab)  A
 2  (5)    ∀y( 愛xb)  2UE
 2  (6)      ( 愛ab)  5UE
 2 4(7)(~愛ab)&(愛ab)  46&I
   4(8) ~∀x∀y( 愛xy)  27RAA
  3 (9) ~∀x∀y( 愛xy)  348EE
1   (ア) ~∀x∀y( 愛xy)  139EE
12  (イ)  ∀x∀y( 愛xy)&
        ~∀x∀y( 愛xy)  2ア&I
1   (ウ) ~∀x∀y( 愛xy)  2イRAA
といふ「計算をする能力」が、初めから、備はってゐて、それゆえ、
(Ⅰ)すべての人が、すべての人を愛してゐる。といふわけではない。
(Ⅱ)ある人は、ある人を、愛してゐない。
に於いて、
(Ⅰ)=(Ⅱ) である。
といふことが、「理解出来る」のである。
といふ風に、思はれる。
然るに、
(15)
(Ⅱ)
1    (1) ∃x∃y~Fxy  A
 2   (2)   ∃y~Fay  A
  3  (3)     ~Fab  A
  3  (4) ∃x∀y Fxy  A
   4 (5)   ∀y Fay  A
   4 (6)      Fab  5UE
  34 (7) ~Fab&Fab  35&I
  3  (8)  ~∀y Fay  57RAA
  3  (9)∃x~∀y Fxy  8EI
 2   (ア)∃x~∀y Fxy  239EE
1    (イ)∃x~∀y Fxy  12アEE
(Ⅲ)
1    (1)∃x~∀y Fxy  A
 2   (2)  ~∀y Fay  A
  3  (3)∃x~∃y~Fxy  A
   4 (4)  ~∃y~Fay  A
    5(5)     ~Fay  A
    5(6)   ∃y~Fay  5EI
   45(7)  ~∃y~Fay&
           ∃y~Fay  46&I
   4 (8)    ~~Fay  47RAA
   4 (9)      Fay  8DN
   4 (ア)   ∀y Fay  9UI
 2 4 (イ)  ~∀y Fay&
           ∀y Fay  2ア&I
 2   (ウ) ~~∃y~Fay  4イRAA
 2   (エ)   ∃y~Fay  ウDN
 2   (オ) ∃x∃y~Fxy  エEI
1    (カ) ∃x∃y~Fxy  12オEE
従って、
(15)により、
(16)
(Ⅱ) ∃x∃y~Fxy
(Ⅲ)∃x~∀y Fxy 
に於いて、
(Ⅱ)ならば、(Ⅲ)であり、
(Ⅲ)ならば、(Ⅱ)である。
従って、
(16)により、
(17)
(Ⅱ) ∃x∃y~Fxy
(Ⅲ)∃x~∀y Fxy 
に於いて、
(Ⅱ)=(Ⅲ) である。
従って、
(05)(17)により、
(18)
{人間}が{変域(ドメイン)}であるとして、
(Ⅰ)~∀x∀y( 愛xy)=すべての人が、すべての人を愛してゐる。といふわけではない。
(Ⅱ) ∃x∃y(~愛xy)=ある人は、ある人を、愛してゐない。
(Ⅲ)∃x~∀y( 愛xy)=ある人は、すべての人を愛してゐるわけではない。
に於いて、
(Ⅰ)=(Ⅱ)=(Ⅲ) である。
従って、
(18)により、
(19)
「順番」を変へると、
(Ⅰ)ある人は、ある人を、愛してゐない=∃x∃y(~愛xy)。
(Ⅱ)ある人は、すべての人を愛してゐるわけではない=∃x~∀y(愛xy)。
(Ⅲ)すべての人が、すべての人を愛してゐる。といふわけではない=~∀x∀y(愛xy)。
に於いて、
(Ⅰ)=(Ⅱ)=(Ⅲ) であるものの、これらの「三つの日本語」は、明らかに、
(Ⅰ)=(Ⅱ)=(Ⅲ) であるとしか、言ひようがない。
従って、
(19)により、
(20)
1(1)~∀x∀yFxy A
1(2)∃x~∀yFxy 1量化子の関係
1(3)∃x∃y~Fxy 2量化子の関係
といふ「述語計算」は、「正しい」。


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