日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1260) 4つの「パースの法則」。

2023-02-10 18:44:43 | 論理

(01)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(02)
「パースの法則」は ((P→Q)→P)→P のことを言う。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1  (1)  (P→Q)→P    A
1  (2) ~(P→Q)∨P    1含意の定義
 3 (3) ~(P→Q)      A
 3 (4)~(~P∨Q)      3含意の定義
 3 (5)  P&~Q       4ド・モルガンの法則
 3 (6)  P          5&E
  7(7)        P    A
1  (8)  P          13677∨E
   (9)((P→Q)→P)→P  18CP
(ⅱ)
1  (1)  (P→~Q)→P    A
1  (2) ~(P→~Q)∨P    1含意の定義
 3 (3) ~(P→~Q)      A
 3 (4)~(~P∨~Q)      3含意の定義
 3 (5)   P& Q       4ド・モルガンの法則
 3 (6)   P          5&E
  7(7)         P    A
1  (8)   P          13677∨E
   (9) ((P→~Q)→P)→P 18CP
(ⅲ)
1  (1)  (P→ Q)→~Q   A
1  (2) ~(P→ Q)∨~Q   1含意の定義
 3 (3) ~(P→ Q)      A
 3 (4)~(~P∨ Q)      3含意の定義
 3 (5)   P&~Q       4ド・モルガンの法則
 3 (6)     ~Q       5&E
  7(7)         ~Q    A
1  (8)     ~Q       13677∨E
   (9)((P→Q)→~Q)→~Q 18CP
(ⅳ)
1  (1)  (P→~Q)→Q    A
1  (2) ~(P→~Q)∨Q    1含意の定義
 3 (3) ~(P→~Q)      A
 3 (4)~(~P∨~Q)      3含意の定義
 3 (5)   P& Q       4ド・モルガンの法則
 3 (6)      Q       5&E
  7(7)         Q    A
1  (8)      Q       13677∨E
   (9) ((P→~Q)→Q)→Q 18CP
従って、
(03)により、
(04)
①((P→ Q)→ P)→ P
②((P→~Q)→ P)→ P
③((P→ Q)→~Q)→~Q
④((P→~Q)→ Q)→ Q
といふ「トートロジー」は、「4つ」とも、全て、
1  (1)A
1  (2)1含意の定義
 3 (3)A
 3 (4)3含意の定義
 3 (5)4ド・モルガンの法則
 3 (6)5&E
  7(7)A
1  (8)13677∨E
   (9)18CP
といふ「計算」によって、「トートロジー」である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
①((P→ Q)→ P)→ P
②((P→~Q)→ P)→ P
③((P→ Q)→~Q)→~Q
④((P→~Q)→ Q)→ Q
は、「4つ」とも「パースの法則」である。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1(1)  ((P→Q)→ P)→P A
1(2) ~((P→Q)→ P)∨P 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2含意の定義
1(4)  ((P→Q)&~P)∨P 3ド・モルガンの法則
(ⅱ)
1(1)  ((P→Q)&~P)∨P A
1(2)~(~(P→Q)∨ P)∨P 1ド・モルガンの法則
1(3) ~((P→Q)→ P)∨P 2含意の定義
1(4)  ((P→Q)→ P)→P 3含意の定義
従って、
(06)により、
(07)
①((P→Q)→ P)→P
②((P→Q)&~P)∨P
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
「真理表」により、
②((真→Q)&~真)∨真
②((真→Q)& 偽)∨真
は「真」であって、
②((偽→Q)&~偽)∨偽
②((偽→Q)& 真)∨偽
も「真」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
①((P→Q)→ P)→P
②((P→Q)&~P)∨P
に於いて、
①=② であって、尚且つ、
② は「真(トートロジー)」であり、それ故、
① も「真(トートロジー)」である。
然るに、
(10)
(ⅲ)
1(1)  ((P→Q)→~Q)→~Q A
1(2) ~((P→Q)→~Q)∨~Q 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨~Q)∨~Q 2含意の定義
1(4)  ((P→Q)& Q)∨~Q 3ド・モルガンの法則
(ⅳ)
1(1)  ((P→Q)& Q)∨~Q A
1(2)~(~(P→Q)∨~Q)∨~Q 1ド・モルガンの法則
1(3) ~((P→Q)→~Q)∨~Q 2含意の定義
1(4)  ((P→Q)→~Q)→~Q 3含意の定義
従って、
(10)により、
(11)
③((P→Q)→~Q)→~Q
④((P→Q)& Q)∨~Q
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(12)
「真理表」により、
④((P→真)& 真)∨~真
④((P→真)& 真)∨ 偽
は「真」であって、
④((P→偽)& 偽)∨~偽
④((P→偽)& 偽)∨ 真
も「真」である。
従って、
(13)
③((P→Q)→~Q)→~Q
④((P→Q)& Q)∨~Q
に於いて、
③=④ であって、尚且つ、
④ は「真(トートロジー)」であり、それ故、
③ も「真(トートロジー)」である。



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