日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1261)「恒真式」としての「パースの法則」。

2023-02-11 14:34:11 | 論理

(01)
①((P→Q)→P)→P
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
は、「パースの法則」である。
然るに、
(02)
1  (1)  (P→ Q)→P    A
1  (2) ~(P→ Q)∨P    1含意の定義
 3 (3) ~(P→ Q)      A
 3 (4)~(~P∨ Q)      3含意の定義
 3 (5)   P&~Q       4ド・モルガンの法則
 3 (6)   P          5&E
  7(7)         P     A
1  (8)   P          13677∨E
   (9) ((P→ Q)→P)→P 18CP
といふ「計算」は「正しい」。
従って、
(02)により、
(03)
1  (1)  (P→ Q)→P    A
1  (2) ~(P→ Q)∨P    1含意の定義
 3 (3) ~(P→ Q)      A
 3 (4)~(~P∨ Q)      3含意の定義
 3 (5)   P&~Q       4ド・モルガンの法則
 3 (6)     ~Q       5&E
  7(7)         P    A
1  (8)   P          13677∨E
   (9) ((P→ Q)→P)→Q 18CP
といふ「計算」は「マチガイ」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」に於いて、
① は「証明(導出)可能」であるが、
② は「証明(導出)不能」である。
然るに、
(05)
「健全性定理」により、
「全ての・証明可能な・論理式」は「恒真式(トートロジー)」ではあるが、
「完全性定理」により、
「全ての・証明不能な・論理式」は「恒真式(トートロジー)」ではない
従って、
(04)(05)により、
(06)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
然るに、
(07)
(a)
1(1)  ((P→Q)→ P)→P A
1(2) ~((P→Q)→ P)∨P 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2含意の定義
1(4)  ((P→Q)&~P)∨P 3ド・モルガンの法則
1(5)  (~P∨Q &~P)∨P 4含意の定義
(b)
1(1)  (~P∨Q &~P)∨P A
1(2)  ((P→Q)&~P)∨P 含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2ド・モルガンの法則
1(4) ~((P→Q)→ P)∨P 3含意の定義
1(5)  ((P→Q)→ P)→P 4含意の定義
従って、
(07)により、
(08)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」は、それぞれ、
①(~P∨Q &~P)∨P
②(~P∨Q &~P)∨Q
といふ「論理式」に「等しい」。
然るに、
(09)
①(~P∨Q&~P)∨真
②(~P∨Q&~P)∨真
であるならば、
① は「真」であり、
② も「真」である。
然るに、
(10)
①(~P∨Q&~P)∨偽
②(~P∨Q&~P)∨偽
であるならば、
①(~偽∨Q&~偽)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であって、
①(~偽∨Q&~偽)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であるならば、
①( 真∨Q& 真)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であって、
① は「真」である。
然るに、
(10)により、
(11)
②(~P∨偽&~P)∨偽
の場合は、
②(~真∨偽&~真)∨偽
であれば、
②( 偽∨偽& 偽)∨偽
であって、
②( 偽∨偽& 偽)∨偽
は、「偽」である。
従って、
(08)~(11)により、
(12)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」は、それぞれ、
①(~P∨Q &~P)∨P
②(~P∨Q &~P)∨Q
といふ「論理式」に「等しく」、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
従って、
従って、
(06)(12)により、
(13)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
従って、
(13)により、
(14)
「日本語」で言ふと、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒には真(本当)」であるとは「限らない」。
然るに、
(15)
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
③ (PならばQ)ならば(PならばQである)。
に於いて、すなはち、
②((P→Q)→P)→Q
③ (P→Q)→(P→Q)
に於いて、
②=③ ではない。
然るに、
(16)
1(1)(P→Q)       A
 (2)(P→Q)→(P→Q) 11CP
従って、
(05)(16)により、
(17)
③(P→Q)→(P→Q)
③(PならばQ)ならば(PならばQである)。
は「恒真式(トートロジー)」ではある。
然るに、
(18)
(a)
1(1)  (P→Q)→( P→Q) A
1(2) ~(P→Q)∨( P→Q) 1含意の定義
1(3)~(~P∨Q)∨( P→Q) 2含意の定義
1(4)~(~P∨Q)∨(~P∨Q) 3含意の定義
1(5) (P&~Q)∨(~P∨Q) 4ド・モルガンの法則
(b)
1(1) (P&~Q)∨(~P∨Q) A
1(2)~(~P∨Q)∨(~P∨Q) 1ド・モルガンの法則
1(3)~(~P∨Q)∨( P→Q) 2含意の定義
1(4) ~(P→Q)∨( P→Q) 3含意の定義
1(5)  (P→Q)→( P→Q) 4含意の定義
従って、
(18)により、
(19)
③(P→ Q)→( P→Q)
④(P&~Q)∨(~P∨Q)
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(20)
④(真&~真)∨(~真∨真)
④(真&~偽)∨(~真∨偽)
④(偽&~真)∨(~偽∨真)
④(偽&~偽)∨(~偽∨偽)
といふ「4通り」は、
④(偽)∨(真)
④(真)∨(偽)
④(偽)∨(真)
④(偽)∨(真)
であるため、「4つ」とも「真」である。
従って、
(19)(20)により、
(21)
③(P→ Q)→( P→Q)
④(P&~Q)∨(~P∨Q)
に於いて、
③=④ であって、
④ は「真」であるため、
③ も「真」である。
従って、
(17)(21)により、
(22)
いづれにせよ、
③(P→Q)→(P→Q)
③(PならばQ)ならば(PならばQである)。
は「恒真式(トートロジー)」ではある。
従って、
(14)(22)により、
(23)
「日本語」で言ふと、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
③ (PならばQ)ならば(PならばQである)。
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」である。
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
③ は「恒に、真(本当)」である。



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