日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(841)「消去法」の「論理学」。

2021-03-17 15:14:59 | 論理

(01)
 ―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1  (1)    P→Q   A
 2 (2) ~(~P∨Q)  A
  3(3)   ~P     A
  3(4)   ~P∨Q   3∨I
 23(5) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q)  24&I
 2 (6)  ~~P     3RAA
 2 (7)    P     6DN
12 (8)      Q   17MPP
12 (9)   ~P∨Q   8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q)  29&I
1  (イ)~~(~P∨Q)  2アRAA
1  (ウ)   ~P∨Q   イDN
(ⅱ)
1     (1)  ~P∨Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3)  ~P     A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5)  ~P&P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   2&E
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
①  P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
然るに、
(02)
1 (1)  犯人a∨   犯人b∨犯人c  A
1 (2)~~犯人a∨   犯人b∨犯人c  1DN
1 (3)~~犯人a∨ ~~犯人b∨犯人c  2DN
1 (4)~~犯人a∨(~~犯人b∨犯人c) 2結合法則
1 (5) ~犯人a→(~~犯人b∨犯人c) 4含意の定義
 6(6) ~犯人a&~犯人b        A
 6(7) ~犯人a             6&E
16(8)       ~~犯人b∨犯人c  57MPP
16(9)        ~犯人b→犯人c  8含意の定義
 6(ア)      ~犯人b        6&E
16(イ)             犯人c  9アMPP
1 (ウ)(~犯人a&~犯人b)→ 犯人c  6イCP
(03)
(ⅰ)
 ―「ド・モルガンの法則」の「証明」。―
1   (1) ~( P& Q)  A
 2  (2) ~(~P∨~Q)  A
  3 (3)   ~P      A
  3 (4)   ~P∨~Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨~Q)&
         (~P∨~Q)  24&I
 2  (6)  ~~P      35RAA
 2  (7)    P      6DN
   8(8)      ~Q   A
   8(9)   ~P∨~Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨~Q)&
          ~P∨~Q   29&I
 2  (イ)     ~~Q   8アRAA
 2  (ウ)       Q   イDN
 2  (エ)    P& Q   7ウ&I
12  (オ) ~( P& Q)&
         ( P& Q)  1エ&I
1   (カ)~~(~P∨~Q)  2オRAA
1   (キ)   ~P∨~Q   カDN
(ⅱ)
1   (1)   ~P∨~Q   A
 2  (2)    P& Q   A
  3 (3)   ~P      A
 2  (4)    P      2&E
 23 (5)   ~P&P    34&I
  3 (6) ~( P& Q)  25RAA
   7(7)      ~Q   A
 2  (8)       Q   2&E
 2 7(9)    ~Q&Q   78&I
   7(ア) ~( P& Q)  29RAA
1   (イ) ~( P& Q)  1367ア∨E
従って、
(03)により、
(04)
① ~(P& Q)
②  ~P∨~Q
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(05)
1  (1) (~犯人a&~犯人b)→犯人c A
1  (2)~(~犯人a&~犯人b)∨犯人c 1含意の定義
 2 (3)~(~犯人a&~犯人b)     A
 2 (4)   犯人a∨ 犯人b      2ド・モルガンの法則
 2 (5)   犯人a∨ 犯人b∨ 犯人c 4∨I
  6(6)             犯人c A
  6(7)        犯人b∨ 犯人c 6∨I
  6(8)   犯人a∨ 犯人b∨ 犯人c 7∨I
1  (9)   犯人a∨ 犯人b∨ 犯人c 23568∨E
従って、
(02)(05)により、
(06)
(ⅰ)
1 (1)  犯人a∨   犯人b∨犯人c  A
1 (2)~~犯人a∨   犯人b∨犯人c  1DN
1 (3)~~犯人a∨ ~~犯人b∨犯人c  2DN
1 (4)~~犯人a∨(~~犯人b∨犯人c) 2結合法則
1 (5) ~犯人a→(~~犯人b∨犯人c) 4含意の定義
 6(6) ~犯人a&~犯人b        A
 6(7) ~犯人a             6&E
16(8)       ~~犯人b∨犯人c  57MPP
16(9)        ~犯人b→犯人c  8含意の定義
 6(ア)      ~犯人b        6&E
16(イ)             犯人c  9アMPP
1 (ウ)(~犯人a&~犯人b)→ 犯人c  6イCP
(ⅱ)
1  (1) (~犯人a&~犯人b)→犯人c A
1  (2)~(~犯人a&~犯人b)∨犯人c 1含意の定義
 2 (3)~(~犯人a&~犯人b)     A
 2 (4)   犯人a∨ 犯人b      2ド・モルガンの法則
 2 (5)   犯人a∨ 犯人b∨ 犯人c 4∨I
  6(6)             犯人c A
  6(7)        犯人b∨ 犯人c 6∨I
  6(8)   犯人a∨ 犯人b∨ 犯人c 7∨I
1  (9)   犯人a∨ 犯人b∨ 犯人c 23568∨E
従って、
(06)により、
(07)
①   犯人a∨ 犯人b∨  犯人c
②(~犯人a&~犯人b)→犯人c
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
含意の定義」と「ド・モルガンの法則」が「正しい」のであれば、そのときに限って、
①「犯人は、aであるか、bであるか、cである。」然るに、
②「犯人は、aではなく、bでもない。」従って、
③「犯人は、cである。」
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(09)
含意の定義」や「ド・モルガンの法則」などを、知らないとしても、
①「犯人は、aであるか、bであるか、cである。」然るに、
②「犯人は、aではなく、bでもない。」従って、
③「犯人は、cである。」
といふ「推論」は、「妥当」である。
といふことは、何処の国の、幼児であっても、知ってゐる。
従って、
(08)(09)により、
(10)
あるいは、我々は、自覚の有る無しに拘はらず、「含意の定義ド・モルガンの法則」等の「論理法則」を、「生得的に知ってゐる」のかも、知れない。