日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(349)「ド・モルガンの法則」の「命題計算」。

2019-09-18 13:37:23 | 論理

(01)
 A= であるならば、そのとき限って、
~A& は、
~A& である。
然るに、
(02)
~A& は「矛盾」である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
 A= であるならば、そのとき限って、
~A& は、すなはち、
~A& は、「矛盾」である。
然るに、
(04)
(a)
1   (1) ~( P& Q)  A
 2  (2) ~(~P∨~Q)  A
  3 (3)   ~P      A
  3 (4)   ~P∨~Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨~Q)&
 23 (6)  (~P∨~Q)  24&I
 2  (7)  ~~P      3RAA
 2  (8)    P      7DN
   9(9)      ~Q   A
   9(ア)   ~P∨~Q   9∨I
 2 9(イ) ~(~P∨~Q)&
         (~P∨~Q)  2ア&I
 2  (ウ)     ~~Q   9イRAA
 2  (エ)       Q   ウDN
 2  (オ)    P& Q   8エ&I
12  (カ) ~( P& Q)&
         ( P& Q)
1   (キ)~~(~P∨~Q)  2カRAA
1   (ク)   ~P∨~Q
(b)
1   (1) ~P∨~Q  A
 2  (2)  P& Q  A
  3 (3) ~P     A
 2  (4)  P     2&E
 23 (5) ~P&P   34&I
  3 (6)~(P& Q) 25RAA
   7(7)    ~Q  A
 2  (8)     Q  2&E
 2 7(9)  ~Q&Q  78&I
   7(ア)~(P& Q) 29RAA
1   (イ)~(P& Q) 1367ア∨E
(c)
1  (1)~(~P∨~Q)  A
 2 (2)  ~P      A
 2 (3)  ~P∨~Q   2∨I
12 (4)~(~P∨~Q)&
       (~P∨~Q)  12&I
1  (5) ~~P      24RAA
1  (6)   P      5DN
  7(7)     ~Q   A
  7(8)  ~P∨~Q   7∨I
1 7(9)~(~P∨~Q)&
       (~P∨~Q)  18&I
1  (ア)    ~~Q   79RAA
1  (イ)      Q   アDN
1  (ウ)   P& Q   6イ&I
(d)
1   (1)   P& Q   A
 2  (2)  ~P∨~Q   A
1   (3)   P      1&E
  4 (4)  ~P      A
1 4 (5)   P&~P   34&I
  4 (6) ~(P& Q)  15RAA
1   (7)      Q   1&E
   8(8)     ~Q   A
1  8(9)   Q&~Q   78&I
   8(ア) ~(P& Q)  19RAA
 2  (イ) ~(P& Q)  2468ア
12  (ウ)  (P& Q)&
        ~(P& Q)  1イ&I
1   (エ)~(~P∨~Q)  2ウRAA
従って、
(04)により、
(05)
 A=  ~(P& Q)
 B=   ~P∨~Q
 C=~(~P∨~Q)
 D=   (P& Q)
に於いて、
A=B といふ「等式(ド・モルガンの法則)」は、「正しく」、
C=D といふ「等式(ド・モルガンの法則)」は、「正しい」。
然るに、
(05)により、
(06)
 A=  ~(P& Q)
 B=   ~P∨~Q
~B=~(~P∨~Q)
~A=  (P& Q)
従って、
(06)により、
(07)
~A=(P&Q)
 B=(~P∨~Q)=A=~(P&Q)
であって、尚且つ、
(P&Q)&~(P&Q)は「矛盾」である。
従って、
(03)(05)(06)(07)により、
(08)
 A= であるならば、そのとき限って、
~A& は、すなはち、
~A& は、「矛盾」である。
といふ「命題」は、「ド・モルガンの法則」によっても、「確認」出来る。
(09)
以前にも、書いたものの、
①「AとBの両方ともが本当である。といふことはない。」
②「AとBの、少なくとも、一方はウソである。」
に於いて、
①=② である。
(10)
③「AとBの、少なくとも、一方が本当である。といふことはない。」
④「AとBの両方ともがウソである。」
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(11)
①「AとBの両方ともが本当である。といふことはない。」
②「AとBの、少なくとも、一方はウソである。」
③「AとBの、少なくとも、一方が本当である。といふことはない。」
④「AとBの両方ともがウソである。」
といふことを、「命題論理の記号」で書くならば、
① ~(A& B)
②  ~A∨~B
③ ~(A∨ B)
④  ~A&~B
である。
然るに、
(12)
① ~(A& B)
②  ~A∨~B
③ ~(A∨ B)
④  ~A&~B
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
といふことは、「モルガンの法則」に、他ならない。
従って、
(09)~(12)により、
(13)
①「AとBの両方ともが本当である。といふことはない。」
②「AとBの、少なくとも、一方はウソである。」
③「AとBの、少なくとも、一方が本当である。といふことはない。」
④「AとBの両方ともがウソである。」
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
といふことを、「初めから、理解」出来るのであれば、その人は、「モルガンの法則」を、「初めから、理解」してゐることになる。
従って、
(13)により、
(14)
「ド・モルガンの法則」そのものを、「理解」する際に、敢へて「ベン図を用ひる必要はない