大倉草紙

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【京都】 祇王寺

2008年07月31日 17時16分11秒 | 旅 - 京都府
6月21日(土)
当日の行程:(阪急電鉄・嵐山駅)…(自転車) → 【清涼寺】【大覚寺】【直指庵】【仏野念仏寺】【祇王寺】【滝口寺】【二尊院】【落柿舎】【常寂光寺】【野宮神社】【天龍寺】


          
                  山門

祇王寺は、昔の往生寺の境内の跡にある。
往生院は、法然上人の弟子・念仏坊良鎮によって創建されたが、やがて荒廃し、残った尼寺がのちに祇王寺と呼ばれるようになったそうだ。
明治初年に祇王寺は廃寺となるが、大覚寺門跡や当時の京都府知事の尽力で、明治28年に再興され、大覚寺の塔頭となったのだという。
大覚寺と祇王寺の共通券拝観券がおトク。


   

   

   
                 祇王寺の庭

祇王寺の庭は、苔と新緑とで美しい。
当日のお天気が悪いということもあるが、木々が鬱蒼としていて、正午をまだ少し過ぎただけというのに、日没間際なのかと錯覚してしまう。
薮蚊が多いのには閉口した。
これだけ緑があるのだから、仕方がないか。


   
                  本堂(庵)

祇王寺は、「平家物語」に登場する祇王の悲恋の話で知られている。
白拍子の祇王は平清盛の寵愛を受けていたが、仏御前という白拍子が現れ、その座を奪われてしまう。
落胆した祇王は、妹(祇女)と母と共に、祇王寺の地にて剃髪し、仏門に入ったという。
その後、仏御前もまた尼となってこの庵を訪れ、4人で浄土を願い、往生の本懐を遂げたのだと伝わる。
そんなわけで、本堂(庵)の仏間には、本尊・大日如来像、清盛公、祇王、祇女、母刀自、仏御前の木像が安置されている。


          
                  吉野窓

本堂(庵)の控の間には、吉野窓がある。
影が虹色に表れるということから「虹の窓」と呼ばれるそうだ。


          
               祇王寺の御朱印