大倉草紙

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【奈良】 国宝 法隆寺金堂展 (奈良国立博物館)

2008年07月12日 21時39分29秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
本日の行程:(近鉄・奈良駅) → 【国宝 法隆寺金堂展(奈良国立博物館)】【志賀直哉旧居】【新薬師寺】【元興寺】 → 【元興寺塔阯】 → (近鉄・奈良駅~西ノ京駅) → 【薬師寺】


   
               奈良国立博物館

奈良国立博物館で開催中の「国宝 法隆寺金堂展」へ行ってきた。
会期の前半は、四天王像のうち広目天、多聞天だけ展示されていたのだが、7月1日からは持国天、増長天も加わり、勢揃い。
四天王像が4躯揃って寺外へ出るのは初めてだそうだ。
世界最古の木造建築で祀られている日本最古の四天王像というだけで、なんとも言えぬ思いがこみあげてくる。
この四天王像は、ほかの四天王像とは違って、とても静かで温和なお顔立ちだ。
博物館内は人のざわめきがあって、お寺での拝観に比べると落ち着かないものだけれど、あかるい照明の下で細部までよく分かったり、後ろに回ってみることもできたりと、いつもとは違う楽しみ方ができるのはよいことだ。
この展覧会、欲を言うならば、本尊の釈迦三尊像(国宝)も展示してくれたらよかったのになあ。

「国宝 法隆寺金堂展」のチケットで入場できるというので、隣の会場で開かれている特別陳列「建築を表現する ― 弥生時代から平安時代まで ―」と「繍仏と染織の美」ものぞいてみた。
軽い気持ちで入ったのだが、「信貴山縁起絵巻(飛倉巻)」(国宝)や中宮寺の「天寿国繍帳」(国宝)を目にすることができたのは、思いがけない収穫。
天寿国繍帳は、飛鳥時代の旧繍帳と、鎌倉時代の新繍帳とを、江戸時代にひとつの繍帳にしたもの。
旧繍帳の糸の色のほうが明らかに鮮やかだったのだけれど、なぜだろう。
これを見ていて、刺繍がしたくなってきた。単純だ。


   
              喫茶店「葉風泰夢」

博物館の地下にあるミュージアムショップに立ち寄る。
ミュージアムショップの向かいにある喫茶店を見て、夫が「あっ、これだ」と言う。
かつて、内館牧子が新聞のコラムで力士の四股名の乱れについて述べた際に、「葉風泰夢」(ハーフタイム)というこの喫茶店の名前を挙げて、奈良にふさわしくないと言ったのだとか。
ところが、すぐに、「葉風泰夢」は思い入れのある名前だという喫茶店側からの抗議を受けて、あっさりとお詫びしたらしいのだけれど。


   

博物館の外では、鹿が待ち構えている。
角が大きくなってきていて、見た目はカッコイイが、近くに寄ってこられるとちょっとコワイ。

今日の歩数:16,771歩