大倉草紙

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【京都】 祇園祭 (宵山・山鉾巡行)

2008年07月17日 20時57分56秒 | 祭り・催し
7月16日(水)宵山
7月17日(木)山鉾巡行


【宵山】

16日は、夕方から祇園祭の宵山を見に行く。

   

   

   

地下鉄四条駅で降り、室町通沿いに「函谷鉾」「菊水鉾」「山伏山」「鯉山」「黒主山」「役行者山」を、新町通沿いに「八幡山」「北観音山」「南観音山」「放下鉾」「船鉾」「岩戸山」を見て回った。
子どもたちのわらべ歌が可愛らしい。


   

宵山のときには、町屋で屏風をはじめとした美術品を公開する「屏風祭」も開かれている。


   

   

南観音山に登ってみた。
町屋の2階から山へ渡る橋が架けられている。


          
               祇園祭のてぬぐい



【山鉾巡行】

辻回しを見たかったので、河原町御池の交差点の京都市役所側へ。
正面から山鉾が向かってきて、交差点で90度方向転換し、右手に進んでいくように見える場所だ。
先頭の長刀鉾の到着予定の2時間前、8時半には、すでに人が集まっていた。

   
午前10時半ちょっと前に、先頭の長刀鉾が見える。


山鉾巡行の順番は、くじによって決められるが、長刀鉾は「くじ取らず」といい、必ず先頭を行くそうだ。
生稚児が乗る唯一の鉾。
他の鉾の稚児は人形である。
稚児に選ばれると、何千万円もの費用がかかるそうだ。


交差点に鉾が入ってくる場所を、車輪止めで予め定めるようだ。


割り竹が敷かれる。
長刀鉾の割り竹の量は、ほかの鉾と比べて少ないような気がした。


割り竹の上に、車輪が乗る。


綱を持った人たちが、回転する方向へ移動。


割り竹の上に水を撒き、一気に綱を引く。


(90度の)3分の1ほど回る。
すぐさま、割り竹を敷きなおし、水を撒く。


そして再び綱を引く。


だいぶ回転した。
そして同じように、割り竹を敷きなおし、水を撒き、綱を引く。


90度回転すると、割り竹は、鉾の下に。


そして、御池通を西へ向かう。


これは南観音山の辻回しの写真だが、どの鉾でも、方向転換をした後に、このように大きな梃子を車輪に挟んでいた。
一方に引っ張って、車輪が歪むのを修正するのだろうか。

ほとんどの鉾と曳山は、こんなふうに辻回しをする。
辻回しにかかる時間は10~15分くらい。
通常は、割り竹を敷いて綱を引くという動作3回で90度回転する。


山鉾を巡行順に。

   
        長刀鉾                  孟宗山

   
        油天神山                 保昌山

   
        函谷鉾                  太子山

   
        四条傘鉾                 占出山

   
         鶏鉾                  白楽天山

   
       霰天神山                  山伏山

   
        月鉾                   芦刈山

   
       綾傘鉾                   蟷螂山

   
       菊水鉾                   木賊山

   
       伯牙山                   郭巨山

   
       放下鉾                   岩戸山

   
        船鉾                   北観音山

   
       橋弁慶山                  黒主山

   
       八幡山                   鈴鹿山

   
       役行者山                  鯉山

   
       浄妙山                  南観音山

最後の南観音山の予想通過時刻は12時40分だったが、実際には、約1時間遅れとなった。
「動く美術館」というだけあって、見応えあるものだった。
冷房の効いていない美術館なので、汗だくにはなるけれど。