大倉草紙

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【京都】 常寂光寺

2008年08月14日 17時20分10秒 | 旅 - 京都府
6月21日(土)
当日の行程:(阪急電鉄・嵐山駅)…(自転車) → 【清涼寺】【大覚寺】【直指庵】【仏野念仏寺】【祗王寺】【滝口寺】【二尊院】【落柿舎】【常寂光寺】【野宮神社】【天龍寺】



   
        山門                    仁王門

常寂光寺は、藤原定家の山荘「時雨亭」があった場所だといわれている。
仁王門は、南北朝時代に建立されたもの。
本圀寺(京都市山科区)の客殿南門を、元和2年(1616)に移築したのだという。
仁王像は、運慶の作と伝えられる。


   
                仁王門の草鞋

仁王門の両脇には、大小さまざまな草鞋が下がっている。
祈願成就の際に、奉納するのだという。


          
              仁王門の先の石段

仁王門の先には、石段が続く。
この石段を登ると本堂である。


   
                   本堂

慶長年間に、小早川秀秋の助力を得て、桃山城客殿を移築したもの。
本尊は十界大曼荼羅。


   
                  妙見堂

慶長年間の保津川の洪水の際に、一舟夫が拾い上げた妙見菩薩神像を、御神体として祀っている。


   
   多宝塔(重要文化財)              謌僊祠

元和6年(1620)の建立。
霊元天皇から下賜された「並尊閣(へいそんかく)」の勅額が掲げられている。

謌僊祠は、もともと仁王門北にあったものを、お寺の創立時に、現在のように山上に移転したのだそうだ。
明治23年の定家卿650年祭に祠堂を改築した際に、富岡鉄斎が「謌僊祠(かせんし)」と命名したという。
祠内には、藤原定家の木像を祀っている。


          
             藤原定家公山荘跡の碑

藤原定家は、山荘「時雨亭」で百人一首の選定をしたといわれる。
時雨亭跡だと伝わっている場所が、嵯峨には3ヶ所ある。
ここ常寂光寺のほかには、二尊院と厭離庵(えんりあん)だ。
常寂光寺のパンフレットによれば、時雨亭の場所は、常寂光寺仁王門の北、二尊院の南で、厭離庵近辺は定家の子・為家の住居跡だという。


          
              常寂光寺の御朱印