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ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.8 千原礼子

2009年10月20日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

様々な花が一年中咲いている沖縄ですが、
今回はなかでも身近なお気に入りの花をいくつかご紹介します。

すずしくなったこの時期、一斉に咲き始めるのはこの花。



トックリキワタといって、
道路沿いの並木によくみかけます。
近くの商店街はこの時期ピンクに染まり、一気に華やかになります。

トックリのような形の幹が特徴です。
花が終わると15センチほどの楕円形の実がついて、
熟すと、殻がはじけてふわふわのワタが飛び出します。
水に浮く性質を生かして救命具の中身などに使えるそうですが、
舞い飛ぶワタは商店街の人にはかなり不評のようです(^o^;
12月ごろまで楽しめます。


年が明けると1月下旬には桜が咲きます。
沖縄で桜といえば、ヒカンザクラ。
濃いピンク色の花を咲かせます。
本部八重岳が有名ですが、近くの与儀公園もなかなかきれいでした。




公園となりの那覇市立図書館前には、
珍しいモモイロノウゼンの大木があります。
ひとつの花のかたまりがバレーボールくらいの大きさで、
とってもゴージャス。




トックリキワタやモモイロノウゼンは、季節が限られますが、
ハイビスカスは一年中楽しめます。
種類が豊富で、ピンク色のや、



八重咲きや、



こんな変わった種類もあります。



風にふかれて、風鈴のようにゆれる様子が優雅。
フウリンブッソウゲといいます。ブッソウゲとはハイビスカスのことだそうです。
首里にある紅型工房のお庭でみつけました。
工房ではちょうど、この花の帯を染めているところでした。


夏限定の花といえば、サガリバナ。沖縄ではサワフジともいいます。
夜10時ごろから開花、明け方には散ってしまいます。




深夜に漂う香りは、エキゾチックな香水のようでした。

安里駅から東へ500メートルほどの
大道小学校の角で撮影しました。
ここは樹高が低いので、間近で花を見ることができておすすめです。
藤棚のように仕立ててある木で
この下でお酒を飲んだらロマンチックだと思うのですが、
そういう習慣はないそうです(^o^;


最後に大好きな夏の花をもうひとつ。ユウナです。



隣の家の防風林に古いユウナの木があって、
夏中、鮮やかなレモンイエローの花を見せてくれました。

不思議なことに、夕方にはオレンジ色に!



そしてツバキのように、ぽとりと落ちて、
たくさんの落ちた花が芝生にひろがります。

潮風に強く、古くから防風林として大切にされてきたユウナ。
生活にかかせない植物だったそうです。
朝の散歩をしているおじいさんに花の名前をたずねたら、
ささっと、子供のおもちゃもつくってくれました。

枝を50センチくらいに切り、
3分の1くらいのところの樹皮に切れ目をいれて、トンとたたくと、
樹皮と幹がすっと、抜けるように分かれます。
娘に「どうぞ」と手渡してくれたそれは、立派な刀と鞘。
よくこうして遊んだそうです。
・・・・、きっと、男の子に見えたのですね(^o^;

そして別の日の夕方のこと。
近所のお姉さんたちと遊んでいた娘が帰ってきました。
三輪車の荷台は、
お皿に見立てたユウナのまんまるの葉と、
オレンジ色のユウナの花でいっぱい。
ユウナは、おままごとにも使うようです(^-^)



(おまけ)
今週末のイベントで注目はなんといっても「沖縄の産業祭り」。
名前はカタイですが、地元ではとっても人気があるんです。
アグーや石垣牛をはじめ、スイーツや飲み物まであるので
一回りすれば試食だけで、おなかいっぱいに。
地元の人が多い祭りですが、観光の方にもぜひ!おすすめです\(^O^)/




text :千原 礼子




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