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ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.6 千原礼子

2009年10月06日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

今回は紅型の素敵な雑貨のお話です。
「紅型」といえば、赤や黄の原色が鮮やかな琉球時代からの染物ですが
その伝統を受け継ぎながら、
若い作家さんから、感性豊かな雑貨がつぎつぎに生まれています。
紅型を習い始めてから、そんな小物が気になりだしました。
今回は、なかでも特にお気に入りの作家さんの作品を
いくつかご紹介します。
*( )内はブランド名、もしくは工房名、屋号などです。 

縄トモコ(紅型ナワチョウ)さんは
伝統の柄をモダンに取り入れている作家さん。
シックで大人っぽい作風です。
こちらはお弁当派におすすめのマイ箸袋。
シックな漆塗りの箸と、箸先カバーもセットです。



このほかにも、陶器に紅型柄を染め付けたインテリアプレートや、



フランスパン専用バッグなど新鮮な作品が並んでいます。
一部インターネットでも購入できますが、
ぜひ南城市のcococo工房(コココこうぼう)へ。
隣にはZAKKA CAFE チチがあって、
オーガニックハーブティーなどでゆるりとできます。


八重瀬町の虹亀商店では、
やんばるの森を描いたTシャツを発見。
オーガニックコットンでやわらかな肌触り。




県外ではあまり報道されていないのですが、
やんばるの森の一部が、米軍のヘリパッドになろうとしています。
歌手のUAさんや森岡尚子さんも参加している反対運動に
作家の亀谷明日香さんが共感。
森を守りたいというメッセージをこめて作ったTシャツ。
売上金の一部がやんばるの森の基金になるのです。

こちらは店名にもなっている「虹亀Tシャツ」。



亀のしっぽが虹に!
亀谷さんはポップでカジュアルなデザインが特徴。
虹亀商店の他、
インターネットや残波岬ロイヤルホテルでも購入できるそうです。


「琉球のカエルTシャツ」はインパクト大。
黒のラグラン袖もおしゃれ。



長堂嘉史さんのデザインは、オリジナリティーがあって男性的。
紅型のイメージが変わります。
長堂さんは革職人でもあり、こちらのお財布の縫製は彼の仕事。
しっかりしたつくりのお財布です。



紅型を染めたのは、賀川理英(紅型だいだい)さん。
だんなさまの宜保聡(紅型工房くんや)さんも紅型作家で、
着物や帯で個展をひらく実力派。
琉球ぴらすなどで購入できます。


若手ながら、着物の世界で受賞暦の多い
宮城守男(守紅)さんの作品が、
雑貨なら気軽に手に入ります。
こちらはキュートな紅型のお守り。
なかに魔よけの島マース(塩)が入っています。



ときどき目がキラキラ光るヤンバルクイナを作っているそう。
もし見つけたらかなりのレアものです☆




「波乗りヤンバルクイナ」の子供用Tシャツ。
他にテディベアやブックカバーも素敵です。
作品は県立博物館・美術館内ショップや
沖縄すたいるなどで購入できます。
糸満市の工房でも販売していますが、
手の離せない作業をしていることもあるので、
一度電話してからがおすすめです。



かわいいふきんは沖縄市のBirdland caféで発見。
こんなふきんがあれば、台所仕事も楽しいですよね。



岩井尚子(りるけ屋)さんのデザインは、
まるで絵本の世界のよう。

こちらは小さながまぐち。



内側の布もキュートなんですよ~(^-^)
「TUKTUK」や「おにわ市」でも購入できます。


最後は
首里の静かな工房で、
母子三人で制作を続ける長山紅型工房(TIDA MOON)。
店内はガーリーな雰囲気の雑貨でいっぱい。

ブーゲンビリアの子供服は何回洗っても、
生地がぱりっとして、色落ちしません。



デザインや染色は
伝統工芸士の長山幸子さんとお姉さんの石嶺麻子さんが、
服や小物の縫製は
妹の呉屋由紀子さんが担当しています。


ほとんどの工房で、
「急ぎでなければご希望にそって染めさせてもらいます」
と、声をかけてくださいます。
紅型は型があるので、
同じ柄をTシャツやバッグなど好みのものに
染めることが可能なのです。
素材やサイズなどもふくめて、
自分だけの雑貨をつくる楽しみも味わえます。


高価な着物や帯を作るのと変わらない、
伝統的な工程を経て、ひとつひとつ職人が手作りする紅型雑貨。
ふだん使うものに、少しだけ、
華やかな沖縄の美しさを取り入れるのが
最近のひそかな楽しみなのでした。





text :千原 礼子




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