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マグマックス

2016-04-01 21:34:28 | ゲーム
 ニチブツ(日本物産)のシューティングの魅力とは「大味なところ」だと思われます。なんかでっかいものをガシャガシャ動かして、ぐるぐる回る敵をバシバシやっつけるというイメージで、細かい攻略とかあまり考えずに肉体的な楽しさがあるのです。このマグマックスもそうで、もともとアーケードゲームでプレイしたこともあります。ところが、今まで私はこれを1988年くらいの作品だと勘違いをしていました。

 というのも、マグマックスには「パーツ合体による攻撃力・防御力の向上」「ラスタースクロールを利用した奥行き感」「任意で2つの視点モードを行き来可能」という3つの特徴があるからです。「奥行き感」はセクターゾーンから受け継いだもので、他の特徴はその後「合体」はテラクレスタに「視点モード」はテラフォースに受け継がれることになりますが、私は逆にこれらの特徴を一つにしたのがマグマックスだと思い込んでいたのでした。

 本作をファミコンに移植するにあたり、ラスタースクロールは省略されてしまいましたが、奥行きの雰囲気は残っています。合体システムはそのままで、本体となる戦闘機(ロボット腰部)、上半身、下半身、波動ガンが合体すると巨大ロボとなるのが売り。合体すると各パーツからの射撃が可能になるため攻撃力が上がるほか、各パーツに被弾してもその部分が失われるだけでミスにならないという防御力の向上が見込まれます。

 合体したら図体が大きくなるんだから防御力を上げるのは当然かもしれませんが、これについては「視点モード」に関わってきます。このマグマックスには地上モードと地下モードがあり、出入り口を介して任意に行き来が可能です。地下モードでは通常の横スクロールシューティングと同様で、図体が大きくなると被弾面積も大きくなります。一方、地上モードでは敵の攻撃は地表面に限られており、ロボットの身長が高くなっても当たり判定は足元しかないというシステムになっています。その代わりに攻撃範囲も広がらず(攻撃力は上がる)、地上モードはローリスク・ローリターンのモードと言えます。地下モードは逆にハイリスク・ハイリターンです。これらのモードを自分の好きな方をずっと進むことができるのが斬新!



 戦闘機が下半身パーツと合体するとこんな状態でスタスタ歩いていきます。地下モードではよく上半身に被弾してこの状態になることが多いですね。



 そして全パーツと合体すると巨大ロボ・マグマックスに! 4コマのアニメーションで、膝も曲げずにとにかくスタスタ歩くマグマックス。敵は「怪奇メカ・バビロン」!

 バビロンを2回倒すと1周クリアですが、ファミコン版は難易度が低いので慣れれば簡単にクリアできます。私もこのソフトを購入して2~3回プレイしただけで4周クリアまではいけました。前半(最初のバビロンクリアまで)は地下を、後半は地上を進むのが私としてはプレイしやすかったです。

 このファミコン版は3周クリアするとメッセージが表示され、それをニチブツに送るとプレゼントがもらえるというキャンペーンがあったようです。そのメッセージは下の写真。



 「名月」?

 巨大ロボを操作するのだから、音楽の方もさぞ勇ましいかと思いきや、形容しづらいヘンな曲ばかりです。ノーテンキで、中華風にも聴こえます。もともとのアーケード版からしてPSG音源の異様なものばかりだった気がします。そういえば、残機が0になった時の再スタート時のお音楽が通常と違いますが、同様の要素は確かテラクレスタにもありました。後がないというプレッシャーを地味にかけてきます。

 ざっくりしたシステム、手軽な難易度、大きく強そうな自機、ヘンテコな音楽、なんとも印象深い一作ですが、アーケード版の雰囲気が濃厚に残っており名移植と言えるかもしれません。


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