ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

みんなと一緒に

2011-02-24 23:17:00 | Weblog
 今日もNL地震の報道が続きます。大変痛ましく悲しい・・・

 カンブリア、世界一の技術を持つ天才外科医は、私欲を求めない情熱家でした。自身も高い報酬を望まない一方で、「医療事故が起きればすぐに訴える国民性が、医療崩壊を招く一因になっている」とコメント。「命をかけて尽くした医者がこれほど責められる国は日本だけだ」と言ってました。まったくそのとおり。難しい病気の人ほど治療に失敗する可能性は高いのは当然。他の医者が断る患者を引き受ける医者は、そのリスクを恐れるよりも人を救いたい思いが強いから引き受けたはずなのに、訴えられるのは理不尽な話。介護者も同じ。他の業者が断る難しい障害の人を引き受けた事業者が、避けられない事故が起きたときに訴えられないことを祈ってやみません。

 一週間続いた利用者説明会で、労働量に見合った給料が得られていないスタッフの状況をお伝えしました。

 一流と呼ばれる経営者、あるいは高みを目指している事業家は、自身が高い報酬を得ることで、「がんばればあんなふうになれるという夢を後進に見せてあげられるのだ」としばしば語ります。介護業界にも、業績に見合った高い報酬を得る立派な経営者もいます。しかし自分は、やはりそのようになるつもりはない。自分の報酬が上がるのはみんなの報酬が上がってから。みんなと一緒に上がっていこうと思います。われわれが労働に見合った報酬を得て、将来に不安のない生活が出来るようにならなかったら、結局は介護の必要な高齢者や障害者を抱えたときに、みんなが困ることになる。この問題をみんながしっかりと考えていきましょうと伝えました。