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中国プラス1

2007-06-20 06:36:28 | 時事問題
「中国プラス1」という表現を見て、何のことか見当がつかなかった。18日付の日本経済新聞社説「投資先に浮上するカンボジア」の中で見かけた用語である。

社説の趣旨は冒頭の段落に尽くされている。次のようなことだ。
「安倍晋三首相がカンボジアのフン・セン首相と会談し「新たなパートナーシップ」をうたった共同声明を発表するとともに、投資協定に署名した。日本はカンボジアの和平や復興に貢献してきたが、今後は同国を単なる援助先としてではなく、日系企業の投資先としても考えるなど戦略的な関係強化が課題となる。」

カンボジアとは戦火や内乱に見舞われた国という認識しかない私には、時代が変わったなと驚くしかない。そして問題の「中国プラス1」というのは次のようなくだりで使われている(ついでに書けば、CLVという略語も初めて見かけた。)。
「カンボジアをはじめラオス、ベトナム3カ国は頭文字から「CLV」と呼ばれる。3カ国は最近、中国の人件費上昇で「中国プラス1」の投資先として浮上しつつある。」

googleで検索すると次のような情報を得ることができた。
国際化・海外取引 : アジアの現状とこれから-中国編-
「生産拠点として中国進出を考えるとき、現在はコスト増大への対策が必要になってきています。日本で言えば高度経済成長期の頃に似ており、中流意識の国民が増えてきています。そのため、人件費も高騰するといわれており、その人件費の削減を考えなければいけません。
 また、SARSや反日感情などの問題もありますし、リスクがないわけではありません。その対応策として『中国プラス1』といわれています。中国1カ国だけに集中しておくのは危険なので、投資戦略としてプラス1の国を考えておくことが必要になるでしょう。」
http://blog.chamberweb.jp/blog.php/18/111

投資戦略として、人件費高騰やいわゆる「チャイナリスク」を考慮に入れて、中国ともう一つの国に分散して投資するということなのであるか。中国、中国と草木もなびいた時代も終わりつつあるのか、時代の移り変わりは速すぎてついていけないなと感じざるを得ない。

コメント (1)
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