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赤城新農相

2007-06-01 23:29:24 | 時事問題
新農相に赤城徳彦氏が就任した。清新さと農政通であることが買われたらしい。赤城農相といえば、祖父赤城宗徳が、安倍首相の祖父岸信介内閣の農相を務めていた。

私がすぐに思い出したのは、安保改定反対派に対抗するために自衛隊を利用する問題で、赤城宗徳農相が岸首相をいさめて反対したというエピソードである。

当時米国大統領アイゼンハワーが日本を訪問する予定になっていたのだ。安保改定をショーアップするために、日本開闢以来初めて米国大統領を迎えようということであった。

しかしアイゼンハワー大統領訪日の準備のためにやって来たハガチー報道官が、安保反対のデモ隊に取り巻かれて立ち往生して、米軍に救助されるという問題が起きた。米国大統領訪日時には、昭和天皇が羽田空港でお迎えすることになる。昭和天皇に万一のことがあるといけないので、自衛隊出動が検討された。その際赤城宗徳氏は「日本人同士が殺し合うわけにはいかない」と拒否したというのである(自衛隊は出動せず、米国大統領訪日は中止となった。)

毎日新聞は次のように新農相人事にも、安倍首相に対する岸信介の影響を見ているが、なかなか面白い視点であると思う。

毎日新聞 - 後任農相 赤城氏の若さアピール 岸内閣で祖父も「側近」
「晩年はハト派の長老として知られた宗徳氏も、岸内閣時代には安保条約改定と並んで世論の反発を受けた警察官職務執行法改正に全力投球した経緯がある。宗徳氏は「岸政治」の最盛期を支えた大立者だった。
 安倍首相が憲法改正などの実現に熱心なのは、改憲に情熱を燃やした祖父岸氏への強い憧憬(どうけい)によるものといわれる。今回の後任農相人事は、祖父ができなかった悲願を果たすためにも、政権の座を死守するとの決意が投影されているようにも受け取れる。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070601-00000015-maip-pol


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