国際学どうでしょう

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高校での授業(5)-語学(英語)は重要だけど…

2006-03-29 00:11:38 | 国際学入門の入門
 高校生の皆様に、大学で学ぶための基礎として、四つのポイントをお話しさせていただきたいと思います。

・道具としての語学は重要である(しかしそれがすべではない)

 私は、語学の専門家ではありませんし、昨今のなんでも英語という風潮には、うんざりしています。そのうえ英語は難しい。取り分け慣用表現には手こずっています。いまだに辞書のお世話にならない日はありません。

 しかし英語は、道具として大変有用です。ビジネスでも、アジア人が寄って集まると多分共通の言葉は、当面は英語でしょう。インターネット全盛の時代、やはり英語が使えた方がいいに決まっています。インターネットを使えば、英語のあふれるばかりの情報が得られます。英字新聞などの情報を見れば、日本のマスコミ情報とは違うものがとれます。
 
 たとえば、このブログの3月25日のエントリーには、ニューヨークタイムズ社説の抄訳を載せておきました。「獄中の中国人ジャーナリスト」。私の簡単なコメントとあわせてお読みください。「コメント」

 この日のエントリーに関係しているのは、中国で政府当局のいやがることをした中国人ジャーナリストが、不当な理由で身柄を1年半以上も拘束されていることに対する抗議です。この中国人ジャーナリストが、ニューヨークタイムズ社に属しているのが、このような記事が出る原因のひとつですが、それだけにとどまりません。アメリカでは、人権問題に関する関心が、日本よりもはるかに強いので、人権の観点からの報道が詳しく行われるのです。日本のジャーナリズムもこの問題を報道しないわけではありませんが、やはり質量とも劣ることは否定できません。
 
 さらに、私の関心から述べますと、アメリカの東アジア研究のレベルはとても高いので、東アジアの研究を志せば、英語文献も必読となります。
 
 もっとも大学の学部レベルでは、ここまで要求されません。英語が得意じゃないから、国際関係には進めないとは考えないでください。私は、大学レベルでは、国際関係と語学は、とりあえず別と考えることができると思っています。国際関係に関心を持ち、勉強を続けていく上で必要だから、語学を学ぶという方が、私には自然に思えます。
 
コメント
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