どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

はなのすきな おじいさん

2024年06月15日 | 紙芝居(昔話)

  はなのすきな おじいさん/脚本・小林純一 画・小谷野半二/童心社/1998年(12場面)

 

 中国の昔話。1964年発行。1998年に復刻。

 貧しい暮らしをしているのに、それはそれは花の好きな秋じいさんが いました。
 秋じいさんは、村の人に、花をおったりしないよう、ていねいにあたまをさげ、村の人の理解もありました。

 この庭に目をつけた、ならずものの張おやぶんたちが、庭をとりあげてやろうと、やってきて、秋おじいさんをなぐったり、そこらじゅうの花を折ったり、さんざんあばれていきました。

 秋おじいさんが、涙を流して悲しんでいると花の精があわわれ、花をもとどおりにすると、どこかへ きえていました。

 ところが、張おやぶんの密告で、折れた花をもとどおりにした魔法をつかったと、役人につかまってしまいました。

 張おやぶんたちが花見にいくと、咲いていた花は地面に落ちしまって ひとつものこっていませんでした。それだけでなく、風とともに、むすめがあらわれ、そでを ひらひらさせると、張おやぶんたちは、でんきにでも うたれたように ぴりーっと しびれるのです。そして、いっぱいつきでている枝に 顔を ひっかれたり、ねっこにつまずいて、すってんころりん。

 張おやぶんたちの わるいことが ばれたので 秋おじいさんは、牢屋からだされて、うちにかえってきました。そののち、秋おじいさんは自分の庭を みんなの公園にして、美しい花と、きんじょのこどもたちにかこまれながら たのしくくらしました。

 

 勧善懲悪が はっきりしていて わかりやすい話です。だいぶ古い出版ですが、昔話は時代の変化にも左右されないものがあります。


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