あさの絵本/作:谷川 俊太郎 写真:吉村 和敏/アリス館/2006年
ゆっくりと空が明るくなる前の一瞬
湖に映る森
朝靄のなかに浮かび上がる家や丘
地平線から浮かび上がる太陽
やがて太陽がのぼると草花も木々もいきいき
風にいきおいよくなびいている洗濯物
昨日どんないやなことがあっても、これをみるとさっぱりと流れ、希望が生まれてきそうです。
はじめみたとき、読み聞かせなどにはどうかなと思ったのですが、絵本ナビには小学生、中学生に読み聞かせた体験ものっていて、いずれも好評だったようです。
一見、なんでもないような風景が、写真家の手にかかると、ドラマを感じさせてくれます。
谷川さんの詩で草地がひろがるところに「くさのかおり かぜのかおり いのちのかおり」とありますが、いのちのかおりというのに魅かれました。