観察 Observation

研究室メンバーによる自然についてのエッセー

凶暴なイノシシ?

2014-05-05 13:43:57 | 14
3年  秋元 悠佑

 テレビを見ていたら『凶暴なイノシシ退治!』という内容の番組が流れていました。その番組には人に向かって突進していくイノシシの姿がありました。この姿だけを見れば確かに凶暴かもしれません。また、その番組で扱われていた地域の農作物を荒らすのもイノシシではないかとされており、このことも凶暴であると言われる理由かもしれません。
 しかし、私の中ではイノシシは凶暴というよりも、むしろ賢い動物であるという印象があります。『凶暴な動物』とされていましたが、果たして本当にそうなのでしょうか。突進するという事実はありますが、何かそうせざるを得ない理由があったのだと思います。人間から見れば凶暴かもしれませんが、それは人間と比べて大きい動物が必死に動いているから凶暴と感じるだけかもしれません。もしも、ハムスターなどの小さな動物が私たちの手の中で必死に動いていたら、同じように『凶暴なハムスター』と感じるでしょうか。また、もしかしたらイノシシが農作物を荒らすことも、人が山を開発することなどによる環境変化が起こり、そのことに農作物を荒らすことの原因があるのかもしれません。つまり、イノシシという動物自体を乱暴で性格が悪いというように、ただ感じたことだけ決めつけるのは、身勝手であると思います。また、そのような行動をする原因が人間であるならば、これも身勝手であると思います。
 ただ、今の私には番組で紹介されていた姿と私のイメージのどちらが本当の姿に近いのか、考察するほどの知識がなく、疑問のままです。このように、野生動物と人間の間に生じる問題について考察したり解決したりするには、正しい知識が不可欠であり、そのために今後の研究室での活動をしっかりと有意義なものにしたいと思いました。

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