向かって左の牛が、先日の脱柵事件を起こした59番のホルスタインで、きょうは他の牛たちと森の中の湿地帯にいた。こんな場所にいられると、頭数が少ないといっても、探すのに手間取ることがある。
牛たちは入牧してそろそろ1ヶ月、この梅雨をまずは乗り切らねばならないが、牧場暮らしにも慣れつつあるようだ。ここが天国だと分かってきたに違いない。イイコデイロヨナ!
愛知のNさんたちが去って、また人気のないいつもの牧場に戻った。オオダオ(芝平峠)手前の倒木が気になってその処理に行ったり、持ち帰ってきた木の皮むきをしていたら、今度はまた撮影の話が来たりと、きょうもいろいろあった。撮影は受けることにしたが、その後のこと、不安がないわけではない。
テイ沢からの帰りに立ち寄ったという男女二人の登山者は、沢入から歩いてきたという。最近、そういう人が増えている気がする。神奈川から初めてだと言っていたが、すっかり入笠一帯や、ここも気に入ってもらえたようだった。法華道や石堂越の話からつい、種平小屋も宣伝しておいた。
雨雲の向こうにわずかながら青空が見える。あれは、ここの短い夏の間に見る空の色と同じだ。雲の上には、本物の夏が来ている。
雨の森も悪くない。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。