何かめちゃくちゃ強い寒気が来るという、10年ぶりだとか。雪も降るらしい。普通に暮らしていれば、まずどうということはないだろうが、いつものように報道が拍車をかけ、結構多くの人が気にしている。
隙間風の吹くわが陋屋でも、家の中にこもっている身であれば問題ないが、山仕事や、建設工事関係者のように、屋外での行動を余儀なくされる人たちは実にご苦労なことだと思う。
入笠でも、先日の7,8,9日でやって来た登山者から、小黒川林道や南沢が除雪されていたという話を聞いた。こんな時季でも、山の中では伐採の仕事が行われているのだ。
切り株が地表から1㍍近くもとび出ているのを目にすることがある。それは冬期の仕事で、根元まで雪を掘り起こすだけの手間をかけることができなかったからだ。急な斜面で、滑ったり転んだりしながら雪まみれになって木を伐り、それを運び出す。寒くて、危険で、苦労の多い並の仕事ではない。
顔見知りも何人かいたが、この頃は見掛けない。長く続けるのは難しい仕事かもしれない。年齢的なこともあるだろうが、10年以上も経験を積んだ人でも、死に繋がるような重大事故を起こしている。
上にもチェーンソーが大小2台あり、見よう見まねでそれらを使い何本もの木を伐ってきた。大きい方は前任者の時代からのシロモノで重くて、エンジンがかかりにくく、使い勝手が非常に良くない。
落葉松ならまだしも、「性悪女」と呼んでいるコナシは固く、枝は複雑奇怪に徒長して牧場内を走る市道の通行を邪魔をする。牛を運んでくる大型トラックの運転手は幌が痛む、車体が傷付くと言い放ち、そういう言を甘んじて受けて木に登り、枝を伝い処理してきた。これも危険で、厄介な仕事であることに変わりない。
最近、このコナシが焚火にはいいとさる猛女から教えられ、評価を見直しつつある。そのうち、牧場内を走る市道の道路沿いに残置してあるそれら性悪女を、片付けついでにキャンプ場で燃やすのも悪くないと考えるのだが、温暖化の問題もある。サテ、名案か迷案か。
そう言えば、テイ沢の流木や倒木も気になっている。あれらも燃やすしか手はないと思うのだが、あそこは森林管理署が管理下に置いている国有林、とてもそんなことは許可しないと、この案も悲観的だ。
本日はこの辺で、明日は沈黙いたします。