山室川の第2堰堤の少し手前、鹿は白樺の木の横からこっちをじっと見ていた。すぐ逃げるだろうと思ったが、そうしなかった。いい絵になりそうだったので急いで携帯を取り出し、窓越しに1枚撮った。それでもじっとこっちを見たまま、逃げようとしない。ブレーキを外し、少し車を下げ、窓を開けてまた1枚撮った。鹿は依然としてこっちを窺っているだけで、次の行動に移ろうともしない。用が済んだこちらが先に、その場を去った。
まだ1歳かそこらで、この鹿の場合は恐怖心よりも好奇心の方が勝っていたのに違いない。たまにだが、こういう鹿がいる。iPhoneの望遠の限界で撮ったが、実際に目にした感じは鹿も、白樺の林も、もっと童話的な情景だったと言い訳しておこう。そうでなかったなら、珍しくも何でもない鹿のために、わざわざ車を停めたりはしなかったはずだ、とも。
一昨日は1万数千歩ほど歩いた。そしたら昨日は、身体があまり動きたくないという。たったそれくらいで音を上げていたら、老人に追いつかれるぞと叱って、大沢山の第3牧区へ行った。老人に追いつかれたくはなくても、もう追いつかれているかも知れないとも思ったが、帰る時にはそれでも満ち足りた思いが、その日の1万歩からも生まれた。それを、冥利と言ってもいい。
やはり昨日のことだが、昼少し前、小屋に戻っていたら一人の女性が、同じくらいの年齢の男性を伴い訪ねてくれた。ところが、相手のことを勘違いをした。先方もそれを感じたかも知れない。「前回は姪を連れて」と言われて、段々と思い出したが、遅かった。申し訳ないことをしてしまった。
今朝も4時起き。きょうの独り言は下で済ませてきた。霧が深い。気温10度。
かんとさん、ご名答。それから例の件、本人にしっかりと言っておいた。明日はまたUme氏の傑作、ご期待を。
6月初旬に予定している撮影会の詳細については5月16日、No.66のブログをご覧ください。写生、探鳥も大歓迎です。
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