朝、放牧地から中央アルプスを眺めると、幾つものちぎれた雲がそのまま形を変えず、まるで青い空に引っ掛かったような状態で浮かんでいた。千切れ雲の形からしても、次の動きが今にもありそうだったのに、そうならなかった。雲だけなら、画像が停止してしまったような中途半端な印象だったが、全体では雄大な山の眺めにもなっていた。
さすがにきょうの天気に、暑さの苦手なホルスタインは草の上に休んでばかりいた。囲いのゲートを開け、いつでも第4牧区へ移れるようにしたが、動かない。夕暮れ時になってようやく、牛の動きが活発になってきた。(7月10日記)
きょうも、あまり牛たちの動きはよくない。気温は25度、じっとしていれば半袖の肌着に加えもう1枚、上に着るものが欲しいくらいだ。それなのに牛の動きが鈍いのは、どうしたことだろう。第4牧区に移動できるようにしておいたのに、牛たちは囲い罠内の上部にある比較的なだらかな草地に集合し、かたまって横になったまま、時折尻尾を動かすくらいだ。
上(第1牧区)へ行ったら、いつもいる御所平には牛の姿はなく、結局、牧区内を一周した。この牧区の牛たちも怠惰を決め、何をするでもなくただ暇を持て余しているふうだった。
下に戻ると、囲い罠の牛が水場に何頭か来ていた。そこで種牛も含め5頭ばかりを誘引して第4牧区に移した。早速電気柵の試練を受け、あっちこっちでうめき声がしたが、マッキーは得意気に踊り出し、はしゃいでいた。
真昼間だというのに、鹿が放牧地に現れるようになった。牛がいるから安心して出てきたのだろう。
8月につきましては、キャンプの場合も、できるだけ予約をお願い致します。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。