澄んだ青空に冬独特の冷気が感じられる。庭木屋に整枝してもらった柿木もまた枝がかなり徒長して、冬空に鋭い枝先を見せている。閑日、何の予定もない。
風呂に入り、それでようやく身体を動かす気になり、関西風肉うどんにとろろ汁を加えて食べたら、もうすることがない。いや、何もしなくてもいい。
風が吹いた、花が咲いた、鳥の声がする、などなどと入笠の折々の風景、様子を独り言ちて来たが、今はそれをするわけにもいかなくなった。そうかと言って、では、ここでそういうことを呟くほどの材料があるのか言ったら、さてどうだろう。
それに、この呟きを聞いてくれる人たちの多くは入笠のことが知りたいのであって、一人暮らしの後期高齢者の日常などに関心があるわけもなかろう。まあ、呟く側も、そうそう見苦しい"風景"なぞを晒す勇気もないのだが、それでも分からない。
この独り言を始めたのが2013年の6月だというから、既に10年以上にもなる。しかし、格別の感慨はない。
それどころか、代わり映えのしないことを肯定したり否定したり、躊躇ったり、言い過ぎたり、首尾一貫しないことを繰り返し、自分のことながら当惑するくらいだ。
この独り言に付き合ってくれてる多くの友人知人、そして牧場の山小屋やキャンプ場へ来てくれた人やそうでない人にも、たくさんの雑音をお届けした。何卒、変な残響のないようにと願いたい。
そう言いつつ、なぜまだ続けているのかとなるのだが、自らに問うても確たる返事が聞こえてこない。惰性、暇つぶし、まあそんなところだと思ってもらって構わない。
考え、主張は極力控えるのがこの独り言を続ける秘訣だと承知はしていても、ズボンの下から股引を引きずるような無様な風景がつい洩れてしまうもの。その辺はこれからもご容赦を。
里の電気釜の正しい使い方が分からず、コンセントを抜いたり入れたり。PCも上と下では機種が違うので間違えてばかりいる。
本日はこの辺で、明日は沈黙いたします。