入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「初夏」 (5)

2019年06月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 コナシの葉が大分赤味を帯びてきた。ここ幾日もしないうちに、その赤錆びたような美しくない色が取れて、白い花が咲く。早ければ二日ぐらい、遅くとも週末には見頃となるだろう。

 ところで、今週末からは忙しくなる。まず土曜日、初めての企画である撮影会で数人が来る。残念と言うべきだろうが、これは大したことはない。この中には場所は違うが、結婚を祝ってI君とSさんの記念撮影も専門のカメラマンが来て行う予定になっている。小屋にも日曜、市長を始め行政に関わる人たち9名が来る。昼食会が開かれることになっている。さらに同日、これが一番の大仕事になるが、PV(プロモーションビデオ)の撮影の準備が始まり、翌日の月曜日が本番となる。総勢で70人くらいになる予想。そして12日水曜日、いよいよ待望の牛が上ってきて、牧を開く。

 今帰っていったAさんの話だが、正月、NHKが富士の裾野のキャンプ場の様子を中継したため「今は大変なことになっている」という。彼は昨日から単独でやって来た静岡県の人で、その話を聞いて、さもありなんと思った。
 先日、PVの下見に来た監督も、親切心からなのは間違いないが、ここの人気が出るように一役買うと言ってくれた。それで、それは大変に有難いことだが、気持ちだけで結構だとやんわりと言った。一過性の人気の後、観光地が荒廃するのをいろいろな場所で見てきた。ここはそうなって欲しくないからだ。
 きょうも3名の予約が入っている。中高年を主とした人たちが、平日に訪れてくれるのは有難い。これまで懸命に働き、生きてきた人たちに一安堵できる場所を提供できるのは、迎える側も嬉しい。先日、40年ぶりに来たというTさんはまだ現役だが、この独り言を読んで「小うるさいことを言っているオヤジ」の顔を見に来てくれた。そして、納得して帰っていったと思う。
 確かに小屋やキャンプ場が賑わえば、苦しい牧場経営の一助とはなる。しかし、来てくれた人が窮屈な思いまではして過ごして欲しいとは思わない。そうなれば、ここの魅力が薄れてしまう。この独り言は、そういう「小うるさい」ことを時には伝えるためにも呟いている。ご理解を。

 営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。



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