天気:雨、気温:15度C
一昨日、キノコを取り上げたら、いろいろな方面から反応をいただく。就中、北原のお師匠と来た日には、昨夜ブログを見たと言って電話をかけてきたと思ったら、今朝もまた山の天気を問い合わせてきて落ち着かないこと。一時も早くキノコ採りに来たくてたまらない様子だ。「迷惑なモノを載せてくれたもんだ」などと言って、実は喜んでいるのだが。ク、ク。
雨はいっこうに止みそうもない。時折強い風の音もする。小屋でじっとしてもいられず、雨具を付けて外へ出ることに。牛のいそうな場所を見当をつけて登っていくのだが、今日のような天気の日にはこれがどうしてむずかしい。はずれることが多いのだ。B放牧地の上部でⅠ群、と言っても10頭にも満たないが、を確認し、その後例の2頭の和牛を見つける。ここまではよかったが、後がいけない。いくら探しても見付からない。Aにでも移ったかと一度下って、今度はまたA放牧地の下からジクザクに登っていく。ところがそれでも、見付けることができない。小入笠の頂上は霧が深く、強い風が吹く。牛であっても濡れた体にはきついはず。再度Bに入り、頂上より少し下ったところ、大きなダケカンバの木の下で雨宿りしているところを発見。やれやれメデタシ、メデタシ。
キノコを見付けても、写真に撮るだけ
下からは、今度は鹿のマルタが欲しいと言ってくる。「捕ろうと思えばすぐにでも捕れるけれど、最近は気が進まない」などともったいぶったり、大口を叩いたり。スイマセン、何とかします。
クロッカワ今年もまた手に入るだろうか。このキノコのために小さな七輪まで買った。薄く切って焼いて、生醤油を付けて食べるだけだが、日本酒が5合はいける。このキノコに比べたら、松茸なんぞ・・・。
長雨もこれだけまとまって降れば、あとは天気のよい長い秋を期待したくなる。しばらく続いていた葛藤もようやく一段落しそうだし、高く澄んだ秋空の下、ここにしかない秋を味わいつくそう。そうだよ。
酒を呑む、ということは1日を閉じるための祭だと諭してくれた人も、秋が好きでしたね。ここへ来られたら、どれほど喜んでくれたでしょうか。今となってはかなわぬことながら、また腰が抜けるほど呑んでみたかった。