布屋忠次郎日記

布屋忠次郎こと坂井信生の日記

皇室典範改悪に『ポスト小泉』麻生外相らが慎重論 

2006-02-03 13:18:12 | 天皇・皇室
MSNによると、麻生太郎外相と谷垣禎一財務相が今日午前の記者会見で、小泉首相が今国会での成立をたくらむ皇室典範改悪に対する慎重論を唱えたそうだ。閣内から慎重論が出たことの意味は大きいぞ。

麻生外相は「通常国会でしゃにむにやらなければいけない法案だろうか」「皇太子殿下(が天皇)になられて、皇孫殿下が天皇になられるまで何十年先ではないか。もう少しいろんな方々の意見をまとめ、議論をいろいろすることも必要だ」と言ったそうだ。

改悪推進派に「しゃにむに」でも急ぐ必要があるとすれば、親王つまり皇室に男児が生まれる前に決めたいという考えがあるのだろう。
たとえば愛子殿下に弟宮が生まれたら、女性天皇と女系天皇の違いも知らされないままに気分で「愛子様でいいんじゃないの?」と皇室典範の変更に賛成している層に影響が出ると考えているのだろう。皇太子妃殿下や秋篠宮妃殿下のご懐妊だけでも、改悪推進派からすれば厄介な話しということになるはずだ。


麻生外相は以前にも、小泉氏の個人的アドバイザー(首相の『私的』諮問機関である「皇室典範に関する有識者会議」)が最終報告をまとめる前に「慌てて決めるような話ではない」と発言していた。
ところが、1月には「女系天皇を決断するべきではないか」と言っていた谷垣財務相まで、今日は「天皇の地位というのは日本国民統合の象徴だから、今国会であろうとなかろうと、じっくり議論して、すんなり決まるように運ぶのが望ましい」と述べている。

閣僚からも慎重論が相次いだことで、安部官房長官も会見で、皇室典範改正法案については「与党での議論を経て了承を得られれば提出したい」と議論の必要を述べている。

有識者と言いながら皇室や文化にはドシロウトの連中が作った諮問会議最終報告のまま、というわけには行かなくなりそうな空気が、内閣と自民党にも広がり始めているのか。

予算に関連しない法案の今国会提出期限は3月10日だそうだ。あと一ヶ月余り。反対の声がさらに大きくなりますように。


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