布屋忠次郎日記

布屋忠次郎こと坂井信生の日記

ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が死去

2005-04-04 12:34:56 | 教会
プロテスタントでは「召天」(天に召される)と言いますが、カトリックでは「帰天」(天に帰る)と言うようです。
英語読みすれば「ジョン・ポール・セカンド」、教皇になる前の名前で「カロル・ヨゼフ・ヴォイティワ」さんが、お亡くなりになりました。

ちなみに以前は「法王」とも呼ばれましたが、ヨハネ・パウロ2世の来日(1981)を機に「ローマ教皇」で統一されたそうです。(知らんかった)

私などはカトリックに対しては批判せざるをえない部分もあるし(プロテスタント系に対しても批判せざるをえない部分もあるのだけど。むしろカトリックには敬意を表すべき部分も多い)、進化論を容認するなど首をかしげざるをえないこともあった。「万民祭司」派としてはそもそも教皇という位そのものに対して疑問を持つ。
だけど、「一人の、キリストにある者」として彼を見た場合、やはりその功績の大きさのほうに目をとめたい。

ことに、プロテスタントとのエキュメニカルのみならず、ユダヤ教との対話や、十字軍に関するイスラム教への反省表明などの、キリスト教の「イエスの御心ではないとしか言えない」歴史に対して真摯に取り組み行動してきた足跡、また「空飛ぶ教皇」と呼ばれるほどの精力的な諸国訪問などの実は決して小さくないのだろうと思う。

それ以上に、全カトリック教徒の信仰をささえ、それらを含むすべての人々や国々のためにとりなしを祈ってきた信仰者としてのあり方。

ある個人が救われたかどうか、天国に迎えられたかどうかは、主だけが言及できることで、人の身に過ぎない私などが「誰々は天国に行った」などと言っていいはずはない。
だけど、きっとヨハネ・パウロ2世は、今ごろ天において、主から「よくやった、よい忠実なしもべよ」とのおことばをいただいているだろうと思う。


ところで後継教皇について、投票権を持つ80歳未満の枢機卿(117人)で構成されるコンクラーベと呼ばれる教皇選挙会で互選されるそうだ。
この117人のうち、アジアからは11人、うち日本からは2人。そのうちの1人、濱尾文郎枢機卿は、元の東宮侍従だった濱尾実さんの実の兄弟なのだそうです。
もうひとりは前の東京大司教の白柳誠一枢機卿。

コンクラーベは教皇の帰天後、15~20日以内に、システィーナ礼拝堂で開かれるそうです。

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1 コメント

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初めまして (こぺ)
2005-04-05 01:14:22
トラバさせていただきました



私もちょっとだけ調べたんですけど、ホント凄い行動力ですよね。



>、「一人の、キリストにある者」として彼を見た場合、やはりその功績の大きさのほうに目をとめたい。



同意です。
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