安倍首相の衆議院解散近しと読んでいた都知事の小池百合子、解散の一報を聞くや電光石火で新党を立ち上げて政界、マスコミを驚愕させた。直ちに党名を『希望の党』と発表、衆議院選挙に打って出た。地盤沈下で思案投げ首だった民進党議員がそれっと飛び付いた。恥も外聞もかなぐり捨て、雪崩の如く民進党を捨てて逃げ出す、あ~憐憫の情を催す。これで民進党は瓦解寸前、残るのは参議院議員のみになる。解党すれば政党助成金は国に返納しなければならない。第一カネがなければ民進議員などに小池は洟も引っ掛けないだろう。政局絡みには犬以上に鼻が利く、壊し屋汚沢一郎が裏で蠢いていた。女総理の野望を秘める小池には国政参加を焚き付けており、一方逃散する議員に打つ手はなく、万事窮した前原には民進党に籍を置いたまま希望の党公認で立候補させる奇策を授けた。その汚沢も抜け目なく希望の党に入って、これから汚沢のえげつない辣腕振りを発揮する。小池個人の人気だけの希望の党は『先立つ物はカネ』がない。支持率低迷、人気もサッパリだが政党助成金だけは100億円程残っている民進党の金庫。小池にとって垂涎の的、金のない小池の目には『希望の党』から立候補する民進党議員は『ネギを背負った鴨』に見える。持参金付きの能無し野郎だ。民進党議員は『希望の党』を希望すれば希望の党が公認する。但し小池によると希望者全員ではない。憲法改正と安保関連法に対する過去の言動を『踏み絵』すると小池は述べている。憲法改正反対、安保関連法を戦争法反対と叫んでいた輩は希望する『希望の党』に公認して貰えない、無所属で出馬と相成る。民主党が政権握った3年3ヶ月無為無策が祟り国民から見放された。人気回復を狙って民進党と改称したがこれも効果は上がらず、遂に解党の憂き目。党の綱領もなく、本部もない赤ちゃん新党に成立20年の政党が呑み込まれる、世にも稀な珍現象。秋風が古傷に沁みることだろう。平家物語の冒頭。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす、驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ・・・
写真は公園の池に放たれた『アリゲーターガー駆除』をTV局が企画、横浜市、町会が協力して池を掻い堀りして駆除、序でに放たれて繁殖したアカミミガメ100匹ほど、錦鯉も6匹ほど駆除された。