古今東西を問わず、指揮官がボンクラだとその被害を蒙るのは、部下だ。前線の軍隊であれば、その配下の兵士が犠牲になる。1995年に起きた阪神淡路大震災の総理は村山だった。危機管理のイロハもなかった。朝テレビで被害状況を見て大震災だと知ったというのだから呆れる。端から、これでは災害対策が後手に回って被害を増大させた。こちら兵庫県知事の貝原は出動要請を待っている自衛隊に対して災害派遣要請を直ちに出さずに、被害状況が上がって来るのを待って、徒に貴重な時間を浪費した。彼が勿体を付けず、即座に自衛隊に派遣要請を出していれば、建物等の下敷きとなり圧死した多くの犠牲者の数も減っただろうと言われている。最近では東北大震災発生時の空きカンだ。福島原発視察などと英雄気取りで自衛隊ヘリで原発に降りて、必死で防災作業をしている職員を怒鳴って、妨害した為対策が遅れて、水素爆発が起きた。カンはボンクラの上にアホウの3文字が付く、正に無能だった。懲りないカンカラは原発ゼロだと、思い付きをアチコチの枝に止って囀っている。今回台風26号によって伊豆大島では、夜中に土石流、土砂崩れが発生、未曾有の被害が出た。家屋諸共流されて、死者、行方不明者が50数名あるようだ。現在も警視庁の特殊救助隊、東京消防庁のハイパーレスキュー隊、東京都から災害派遣要請を受けた自衛隊、消防団員が捜索活動を続けている。大量の流木と土砂により捜索活動が思うように捗らないようだ。この災害が起きる以前、気象庁は大雨警報を発表、都の防災担当部署に「大島町は尋常ではない雨が降っていると電話で連絡した。都からも町に対して注意を再三再四連絡したという。しかし、町は住民に避難指示や勧告を出さなかった。16日夜、記者会見した川島大島町長は「大雨で真っ暗な中、避難勧告などを出すと二次災害の恐れがあると考えたが、認識が甘かった」と釈明しただけだ。町長、副町長は出張中だった。教育長が代理だったようだが、当然町長の指示を求めただろう。町長の発言を聞くと保身に汲々としている体に見える。町長は自然災害だ、被害が出ても止むを得なかったと済ます心算だろうか。数十人の犠牲者を出して、『甘かった』の、ただ一言で片付けられたのでは犠牲者は浮かばれまい。自然災害の中の人災だろう。首長によって己の命も左右される。町長選挙にも命が掛かっている訳だ。写真はスイフヨウ(酔芙蓉)