能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

春蘭の里で地元学

2010年07月25日 | 春蘭の里
能登半島で農家民宿といったら「春蘭の里」が草分けです。
これまでに全国から(中国からも!)たくさんの人が農家に泊って農家の暮らしを体験しています。

ここで行われた「地元学」の研修に参加しました。
地元学とは地域と人の持っている力を引き出して、自らの信頼を回復し、自分たちでやる力を身につけること。
学問というよりも行動指針のようなものです。

まず地図上に水路や田んぼ・山の配置などを色づけしながら水の行方から全体を押さえます。
それからそれぞれの調査地点へ移動して、ヨソから来た人の新鮮な目線で「!」や「?」を探します。

それを写真にとってひとつひとつ地元の方に聞きながら記録していきます。

あとで「地域資源調査カード」という形でひとつの事柄=一枚でまとめます。

たくさん集まったカードをカテゴリー分けしながら食材や体験プログラムへの応用を話し合いました。

専門的な知識や経験を持つ参加者がいると議論も深まります。

春蘭の里ではこうした「地域の宝」についてはかなり意識的に共有されています。
例えば「満作の宿」の朝食。地元食材や保存食を生かした田舎らしい料理です。

おいしくて朝からたくさんおかわりしてしまいました(笑)。

それからずっとここで暮らしてきた人の言葉と存在。それが旅人にとって最も心に残ります。

今回の調査は地元学の先生がコーディネーターとなり、東京や京都から森林活用の専門家も集りました。
今後も継続的に関わるそうです。
地元の方が十年続けてきた実績に理論的な背景が加わって更なる飛躍へつながることを期待しています。

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