能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
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石動山ツアー

2010年07月23日 | エコツアー能登
石動山は標高565メートル、能登半島で3番目に高い山。七尾市の南・中能登町にあります。

山頂を取り囲むように14haのブナ林が広がり見事な大木もたくさんありました。

この山はかつて五社権現と呼ばれ北陸における山岳宗教の一大拠点でした。
衆徒3,000人を擁した天平寺院坊は戦国時代に前田家によって攻め滅ぼされ
全山が灰塵と帰しました。
歴史の痕跡。なにげない石ですが実はお堂の遺構です。山頂に至る道も石の階段になっていました。

今のブナ林は400年の歳月で再生した森です。
そのため下層植生はササに覆われ単調でしたが、それだけ明るく歩きやすい道ともいえます。

一度再興された石動山でしたが、明治の廃仏毀釈で廃され、今では礎石が残るのみとなりました。
伊須流岐比古神社拝殿の横には樹齢400年の杉の大木がありました。

ボランティアガイド「いするぎ夢案内」の女性ガイドにご案内頂きました。
山岳宗教と抗争の歴史、それに回復した自然が織りなす多様な側面が石動山の魅力です。

ガイドたちは乱獲で途絶えてしまった「石動山ユリ」の復活も試みています。

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