これは「花筏」です。みなさん、葉っぱの真ん中に花が咲いているので驚きます。
雅名ゆえに茶席・生け花でも使われるそうです。
花びらはそもそも葉っぱが変化したもの。虫たちに分かりやすくするための目印です。
5月下旬にちいさな「花」が咲き、6月中旬には散ってしまいますが
やがて緑の実ができます。
秋にはこの実が黒くなります。
ハナイカダはこういう暗い森の中にいます。
森の中の日陰で光不足を前提にしてひっそりと生きている低木の一種です。
彼らは大木になろうなどという高望みをせず、そこでの成長と繁殖がうまくいくように
「それなりの暮らし」をしています。
森という生態系をみると人間社会の縮図のようです。
いやもしかしたら社会も生態系の一種なのでしょうか。