能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

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シーカヤック 能登金剛 中編

2010年02月03日 | エコツアー能登
能登のリアス式海岸・能登金剛を漕いで行くと、あの能登半島地震の影響が強く印象に残ります。
そのいくつかの例をご紹介します。

笹波の岬の先にある玄徳岩。能登半島地震の前は烏帽子にも似た巨大な岩の塔がそびえていました。

それがすべて壊れてガレキの山と化していました。

遊歩道から見下ろした美しい風景ですがよく見ると崖の一部が剥離したように崩れ落ちています。

カヤックで海面から眺めると・・・

自然の威力をあらためて思い知らされます。

関野鼻レストハウスには眺めのいいレストランがあり、よくコーヒーを飲みに立ち寄ったものです。
地震後は立ち入り禁止となりました。

それどころかその直下は総崩れとなって建物の土台が一部宙に浮いています。

これでは解体するにも手がつけられません。

関野鼻の海に面した洞窟にある弁天様へ続く海岸の遊歩道。

途中のルートも寸断され、ほとんど回復の見込みはないように思えます。


このように能登金剛を海から眺めると地震の爪痕をまざまざと見せつけられます。
しかしこの男性的な風景美はそもそも自然の強大な力が長い歳月で作り上げたものです。
だとしたら地震もまたその過程に過ぎないはず。「自然に善悪なし」であります。

地震の痕跡が歳月を経てどのようになっていくのか、
これからも度々訪れてそれを確認していきたいと思います。