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【英語の勉強】Inside No. 9 「9から始まる奇妙な物語」 "Tom and Gerri"

2020-11-16 | TV/9から始まる奇妙な物語

留学中に英語の勉強をしていて一番苦手意識を感じたのは、句動詞(phrasal verb)でした。

難しい単語ならその構成でなんとなく意味を予想することもできますが、
句動詞は「動詞+副詞」か「動詞+前置詞」take up, take off, take onなどなど、
ずっと前に覚えている簡単かつ多くの意味を含む動詞が元になっているので、その違いがわかりにくい。
副詞や前置詞の意味を頭に入れておいても混同しがち。
そのため、自分で句動詞ノートを作ったりもしたのですが、見直しても記憶に残りにくい。

そこで、自分の好きな映像作品から句動詞を探し出して、そのシーンと句動詞を頭に結びつけて覚え直すことにしました。
今までもそうやって単語を覚えて来たので、これが一番のやり方なのです。
記事にして続けていけるかは分かりませんが、
未来の自分のためと同じ悩みを持つ人のためにここに残してみたいと思います。

今回の教材は、オムニバス・ドラマ"Inside No.9"から"Tom and Gerri"
(追記:邦題では「招かねざる客」になっています)
2014年のエピソードで、当時から好きなエピソードでしたが、今回改めて見直してみました。
この中から句動詞(phrasal verb)と、印象的な単語や英国独特の言い回しを拾っておきました。


以下がその一覧。

frumpy
Piss artist
get on with
steady on
Grands
bitter
leave on
stay up
booze
phone in sick
throw out
sort out
go amiss
one recorded delivery
wash up
buzz somebody in
come in handy
a whip around
cut off

 

そして以下は日本語訳から思い出したい単語とフレーズ

運が良かった (諺)
窓の外を眺める
まるで足りない
失礼なことをいいたくはないけど
おせっかい屋
隔週に郵便為替で支払われる失業手当
(友人の不幸やお祝いのための)寄付集め
お団子に結う

 

まずは本編をご覧ください。
9から始まる奇妙な物語「招かねざる客
 
 
 
それでは本編に出てきた句動詞(phrasal verb)や単語を振り返ります。
 
 
frumpy = 時代遅れの(adj)
ジェリーがオーディションを受けようとしているのが時代遅れの農婦役。
'She's meant to be a frumpy spinster.'
 
piss artist=酔っ払い(n)
おしっこで絵を描く様子から発生した言い方なんでしょうね(笑)
トムが「路上アーティストというより酔っ払い」と言っています。
'Could be a pavement artist.' 'Piss artist more like.'
 
get on with = どんどんやっていく、なんとかやっていく
生徒の採点の進行具合を気にするジェリー。
「SHERLOCK」でもメアリー(の幻)が 'John Watson... Get the hell on with it.'って言ってましたね。
'How are you getting on with your marking?'
 
steady on = 落ち着いて、ちょっと待って!
英国独特の言い回し。ミグの名前を知ったトムが言います。
'Steady on, I've just given you two 20s.'
 
Grands = 1000ポンド
トムが実際にミグへ差し出すのは40ポンド。
'No, I was making a joke about the Gs being like Grands.'
 
bitter = 凍えるほど寒い
ミグが買ってきた酒を飲んだ言い訳として使います。
'It's bitter out there tonight.'
 
leave on = 着たままにしておく
靴を脱ごうとしたミグの足の汚さを見たトムがこう言います。
'Actually, fuck it, leave them on. It's fine.'
 
stay up = (遅くまで)起きている
ミグに帰ってもらいたいトムが、時計を見ながら夜更かし出来ないと伝える場面。
'I've actually got an assembly tomorrow, so I can't stay up too long.'
 
booze = 大酒を飲む
ミグがトムに、酒臭いまま学校に行くのはまずいとそそのかします。
'...you might make it worse if you turn up stinking of booze.'
 
phone in sick = 病欠の連絡を入れる
自分なら病欠連絡を入れる、とミグ。
'I'd phone in sick if I were you.'
 
threw out = 捨てる
ミグいわく、トムは彼の洋服を全て捨ててしまったとか…
'You put them all in a bin bag and threw them out last night.'
 
sort out = 整理する
ミグのために自分の服を見つけてこようとするトム。
'I'll sort some stuff out for you.'
 
go amiss = うまくいかない (英 informal)
wouldn't go amissで「ありがたい」の意味に。
(It would be useful and might help to improve a situation)
ミグがトムにワインを買ってくるように頼みます。
'A couple of bottles of red wouldn't go amiss.'
 
one recorded delivery = 簡易書留 [英]
誕生日なのに祖母が簡易書留を送ってこないことをトムが心配します
一方、ミグは普通郵便(the second post)だと決めつけています。
'Grandma normally sends me one recorded delivery...'
'Maybe it's in the second post.'

wash up = 洗い物・皿洗いをする
洗濯物をするは、"do the laundry"。
英国では"wash the clothes"を使う、と書かれているのを見たことがありますが、
イギリスでも"do the laundry"で伝わりました。
本編ではミグが洗い物をしないトムを責めます。
'Well, why don't you do the washing up?'

buzz somebody in = (ブザーを使って)中に入れる
個人的に好きな句動詞。
スティーヴィーがトムのフラットに寄った時に使っています。
'Can you buzz me in?'

come in handy = 役に立つ
handyだけでも「便利な」の意味があります。
スティーヴィーがクーポンについて説明する場面。
'And don't forget about those Body Shop vouchers. They might come in handy.'
 
cut off = 中断する(v)
トムが使っているように「電気を停められた」の意味でも使えます。
'We've been cut off.'
 
 
 
日本語訳から思い出したい単語とフレーズ
 
運が良かった (諺)
= There, but for the grace of God.
ホームレスの話を聞いたジェリーがトムに一言。
トムには、一歩間違えば彼も同じだと聞こえたらしく…
'Yes, well, there but for the grace of God.'
'What? Saying I could be a tramp?'
 
窓の外を眺める
= stare out the window
まさに冒頭のトムの行動そのまま。
'What would rather be doing? Staring out the window at your little...'

まるで足りない
= nowhere near enough
ミグの施し用のカップを覗いたトムが一言。
'Nah, (there is) nowhere near enough (money).'

失礼なことをいいたくはないけど…
= I'm not being funny, but...
トムを学校へ行かせないためにミグがこの前置きを使い説得
'I'm not being funny, Tom, but is that wise?'

おせっかい屋
= a nosy parker
トムの暮らしぶりを心配するスティーヴィー。
前述の 'I'm not being funny, but'の使い方と似ていますね。
'Not being a nosy parker, but how are you getting on for money?'

隔週に郵便為替で支払われる失業手当
= Giro [英]
仕事を辞めてお金が尽きたトムは失業手当を頼り始めます。
Waiting for my Giro to come through. I'm running out of money.

(友人の不幸やお祝いのための)寄付集め
= a whip around
トムのために学校の仲間でお金を集めたらしいスティーヴィー。
'Well, a few of us at the school have had a whip around.'
 
髪をお団子に結う
= put one's hair in a ban
ジェリーはDデイドリス役のために髪のセットをしてもらうらしい。
'I've got to go. I've got to put my hair in a bun for D-Day Doris.'
 
 
 
こんな感じで、次回も復習したい単語をまとめられたらいいなと思ってます!

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2 コメント

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>>>みるさん (ミウモ)
2022-12-31 17:06:38
コメントありがとうございます!
ずっと更新していなくてお返事出来ずゴメンなさい!
「9から始まる奇妙な物語」に興味を持って記事も読んでもらえたなんで光栄です。
英語の勉強の記事も全然投稿できてないので申し訳ないですが、
番組のスクリプトは発売されていたり、BBCのサイトにも無料で公開されてたりするので、勉強のお供にしてみてください!
(野うさぎの場所がどうしてもわからない時は"find the inside no 9 hare"を検索すれば答えが出てくるかも…)

TLoGはかなりクセのある番組だと思いますが、「9から」のクリエイター2人に興味があるなら絶対オススメですよ。レンタル店に置いていることもあるので、試してみてくださいね!
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Unknown (みる)
2022-07-02 20:20:34
はじめまして、数年前からたまにブログを読ませてもらっていましたが初めてコメントを書きます。
昨年、9から始まる奇妙な物語を見てなんておもしろいブラックコメディなんだ!と衝撃を受けてから、ミウモさんの記事等を読んでいろいろと勉強させてもらっています。(野うさぎも探していますがほとんど見つけられていません)
英語も勉強中なので句動詞まとめがありがたいです!

リーグオブジェントルマンもほんの少ししか知らないのですが、ポーリンやチネリー先生等々が気になっていてDVDの購入を検討しているので、そちらも参考にしています。
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