いまや日本人の2人に1人ががんとなり、3人に1人ががんで亡くなる時代。食生活や生活習慣の変化に起因しているが、実は「がんになりやすい」「こんな生活をしていればがんにならない」と思っていたものが案外間違っていることも。

 今回は、『がんにならないのはどっち?』(あさ出版)などの著書がある、秋津医院院長の秋津壽男さんに聞いた。


【疑問】運動不足の人が始めるならウオーキングとジョギング、どっちがよりがん予防になる?

【回答】ウオーキング
「運動の種類はあまり関係ありません。ですが、体を動かしたことのない人がジョギングをいきなりしても続きません。がん予防には継続できる運動が適しているので、ウオーキングのほうがいいでしょう。日常でもひと駅歩くなどの工夫を」(秋津さん、以下「」内同)。


【疑問】睡眠時間が1日4時間の人と1日10時間の人、どっちががんになりやすい?

【回答】どちらかといえば4時間。
「睡眠は個人により適正時間が変わるので、がんとの関係ははっきりしていません。ただし、睡眠不足だと大量の飲酒や喫煙など、がんになりやすい生活につながることに」


【質問】ストレスでがんになることがあるといわれるが、ワーカホリックとストレスなく過ごしている人、どっちががんになりやすい?

【回答】ストレスなく過ごしている人。
「仕事人間というのは、忙しそうに見えても楽しんでやっているケースが多いので、実はストレスを感じていない。まったくストレスのない生活というのも、かえってストレスに。ストレスは体の免疫を下げ、結果、がんになりやすい体質になるんです」。

※女性セブン2015年7月30日・8月6日号