ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

永井義男『不便ですてきな江戸の町』

2018-09-25 13:58:38 | 日記 本
11日前のブログに「再スタートです。」
と書きました。

あれから,解読実践コースの第10回の課題に取り組み始め,
つまづき,
第9回の課題は「B」じゃないかな?と不安になり,

そうだ!こんな時こそ,基礎の復習!!と
「みんなで翻刻」の「まなぶ」をしたり,
油井宏子『古文書はこんなに面白い』を読み返したり。

そこで,弱点を知る・・・。

私は忘れる・・・ということを。
いまだに,基礎であっても,わからない文字,
「え~と,あれ,あれ」とよく出てくる文字でも,思い出せないことがあるということを。


じゃあ,楽しく勉強をしようと思い,
図書館で「柏書房」の本を借りました。
柏書房だから,古文書だろう,と思ったのに,
古文書じゃなかったこの本。
でも,面白いし,
江戸時代のくらしがよくわかったような気がしたので,ここに書きます。


通貨:庶民が日常生活で用いるのは銭貨,ということは知っていましたが,
旅の時は,銭貨はかさばり,重いから,金貨・銀貨を用意し,
必要に応じて両替するそうです。
旅籠屋では,両替業務もしていたそうです。

糞尿:これは商品。
近郊農家は金を払ってでも手に入れたい肥料。
・・・これは私も覚えがあります。(私は,一応,昭和30年代生まれ)

長屋の便所,井戸,ゴミ捨て場:これらは共用。
井戸,総後架(そうこうか:共同便所),ゴミ捨て場が一か所に集められていて,
公衆衛生の観点からは慄然たる状況,
江戸は廃棄物を回収して再利用するリサイクルが行き届き,
ゴミはほとんど出なかったという説があるが,
江戸幻想というべき思い込みに過ぎない,と著者。

お歯黒:女性は結婚するとお歯黒。
吉原の遊女は,未婚にもかかわらずお歯黒。
他の遊里の遊女や芸者はお歯黒をしない。

吉原は遊郭だが,
江戸の観光地の一つ。
多くの老若男女が見物に。
最大の目玉は,花魁道中!

などなど・・・。

こういった説明も加えながら,
古文書の先生と生徒が,江戸時代にタイムスリップするお話です。
史料がたくさん出て来るのですが,
カラーじゃないし,絵も字も小さいのが多くて,残念です。


もう一冊,図書館で借りた本。
アダム・カバット『妖怪草子 くずし字入門』(柏書房)は,
購入予定。
これは楽しく勉強できそうです。
いずれまた,書きます。

コメント
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