ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

斑鳩寺庫裏特別公開(第2回):「解体は歴史がわかるチャンス」

2017-11-11 13:57:24 | 日記 地域
今日は,斑鳩寺庫裏特別公開(第2回)に朝から行ってきました。

第2回ということは,第1回もあったと思うのですが,
第1回は知らなかったので,行っていません。
今回は新聞に載っていたのに気がついたので行ってきました。

いただいた説明のプリント&説明を聞いた私のメモによると,

斑鳩寺庫裏は,建築から368年がたち,破損が激しくなったための解体修理だそうです。

昨年から着手し,平成33年度完成予定(平成に33年はあるのかな?ま,それはともかく)です。

昨年度は,御祈祷所・表門を解体
本年度から庫裏全体を覆う建物の中で修理しています。

斑鳩寺自体は聖徳太子が開いた寺とされ,
境内からは11世紀の瓦が出ています。
天文10年(1541年)に境内のほとんどが焼失。
現在の庫裏は記録によると,慶安2年(1649年)建築です。

解体中の中を見ると,
いろんな柱や壁,
修理中で解体された壁や床のないところがあります。
(まるでビフォーアフター)

慶安という時代は,
江戸時代になってまだ半世紀。
中世的なところが残っています。

中世建築はのちの時代に比べ,柱は細く,
柱の本数が多いです。

しかし,
何度か修理や改築をしたようで,
どか~んと太い梁(はり)や鴨居を通して柱を切り取ったところが何か所かありました。
中世的なたくさんの柱よりも広く使えますね。

明治になって継ぎ足したところもありました。

また,真っ白な壁もありました。
阪神淡路大震災のあと,
耐震のため改築したそうです。

説明の神戸建築文化財研究所の方が,
「解体は歴史がわかるチャンス」とおしゃっていました。
「修理だけなら速いけど,
 調査し,できるだけもとあったものをそのまま使ったりするので,
 時間がかかる。
 でも,歴史を伝えていくことが大切。」
とのことでした。

「まだ,平成33年までかかります。
 調査の結果,今日お話ししたことと違うことが見つかって,
 言うことがかわるかもしれません。
 また,年に1回ぐらい特別公開をし,説明会をしますから,
 ぜひどうぞ。」
とのことでした。,楽しみですね。

テレビでは,日光東照宮や清水寺の修理を見たことがありますが,
めったに見られるものではありません。
(姫路城の修理は見ましたよ,ちょっとだけ。)

楽しみが増えました。


今日は実は姫路市では「こころの祭り 姫路」があったのですが,
今年は斑鳩寺の方にしました。

11月24日~26日まで
「網干ロマン街道めぐり」があるので,また,大覚寺に行こうと思います。



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兵庫県立歴史博物館:特別展「ひょうごと秀吉」その2

2017-11-11 05:40:11 | 日記 博物館・美術館...
前田先生,実は,昨日もテレビで見ました。
たぶん,近畿だけのローカルニュース(NHK)だと思います。

秀吉が姫路城主だったころ,地位の低い家臣に与える給与について記した自筆文書が
熊本県のある民家にあり,
以前の秀吉が茶々に宛てた書状のニュースを見た持ち主が
「是非とも役立ててほしい」と歴博に依頼したそうです。

と,10月7日の
「兵庫県立歴史博物館:特別展「ひょうごと秀吉」始まりました!」に書きました。


昨日,11月7日に行われた展示替え後の,
「ひょうごと秀吉」の後期の展示を見ました。

すると,図録にも載っていない,NO.193「特別出展」がありました。

上に書いた報道の直後に,
高砂市内在住の収集家の方からの問い合わせにより所在が判明した文書だそうです。

文面はすでに『新鳥取県史』に掲載しているので,新出ではないそうですが,
『新鳥取県史』は,明治22年(1889年)に東京大学史料編纂所の影写本をもとにしており,
原本は影写本作成後,所在不明扱いになっていたとみられるものです。

今回の問い合わせにより,原本の所在が確認され,
所蔵者のご好意により後期のみ特別出展となったそうです。

400年以上前の古文書が
今頃になって次々と発見されるのにびっくりすると同時に,
茶々あての書状の報道から,連鎖的に出てくるという
何というか。・・・ワクワク感・・・。

古文書の内容は
簡単に言ってしまえば,
援軍を送ることになったから,兵糧をあらためて200人分の用意を命じる
というものですが,(鳥取県内)
読めない自分が情けないです。


今回も関係した東京大学史料編纂所ですが,

10月29日に
東京大学史料編纂所の村井祐樹先生の講演会がありました。

私は参加できなかったのですが,
レジメによると,

先生は兵庫県では,
2006年から26の自治体,のべ87件の所蔵者をまわっているそうです。

そして,
東京大学史料編纂所は,
『大日本史料』という史料集の出版が本務で,
そのため史料収集を明治20年代から130年以上やっているそうです。

ひえ~!すごい!

そういえば,本郷和人氏は
東京大学史料編纂所だったような・・。

わくわくの
兵庫県立歴史博物館:特別展「ひょうごと秀吉」に
ぜひどうぞ
11月26日までです。
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