S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

泣くに泣けない・・・

2011-11-18 16:21:27 | Weblog
ブータンの若い国王の国会での演説をきいていて、ブータンの国民の97%がしあわせだと感じている
理由がわかった気がした。

日本も含めて今の先進国(何が先に進んでいるかは疑問だが・・)と呼ばれる国々に欠けているものが何かが
分かる気がした。

物質的満足より精神的満足、今回大震災でひどい原発事故が起きて、物質的に豊かになるということの
裏側をみせつけられた気がしたからだ。
多くの国々も多くの人間も物質的に豊かになるとその幸福度はマヒしたように上を求め始める。

けれども精神的に満足し幸福と思える人々は、まわりの人にそれを分け与えようとするだろう。

一部の裕福な人たち、一部の既得権益だけが肥え太る先進国社会では、それを貧しい人に分け与えよう
という気持ちはなくなり、それを守ろうとすることだけを考えるようになる。

ニューヨークで若者たちが訴えている(一部の富裕層の為の政治ではなく全ての国民の為の政治)
ヨーロッパの経済危機が現実に次々といろんな国に派生している今、考えなければいけないし、
アメリカも日本も変わっていかなければいけない気がする。


今回のTPPでも経団連のヨネクラというおじいさんは、アメリカの遺伝子組み換えで有名な企業と
提携を結び、日本に農薬とセットでそれをひろめ、自らが役員をしている企業がかなり売り上げること
をたぶん計画しているのだろうか。

国民の生活保護世帯が増えようとも未だに立地のいい公務員宿舎にものすごく安い家賃で居を構えている
年収何千万という官僚たちは毎日当たり前のように暮らしているのだろうか。

人間の求める幸福というものがどういうものでなければならないか?
そんなことをブータンの国王や王妃を見ていて考えさせられた。

人間の欲望はどんどん大きくなっていく。

ダイナマイトも原子力も根本は人間の生活を豊かにしようと開発されたのかもしれない。

けれどやはり両刃の剣・・・・


アメリカはオーストラリアに軍隊を置くことを決めたとニュースで流れていた。

台頭する中国の軍事力への備えだろう。

そしてそのアメリカの意思に巻きこまれ、日本は資金を要求されるのだろう・・・


日本はもうブータンのようにはなれないかもしれない。
それでも本当の幸福というものは何かをいつも考え続けていかなければだめだと思う。

新聞には今頃日本の汚染地図が毒々しい色を放って載せられている。

そこには北海道も、四国も、山陰も汚染された色に染まっている。
そして福島原発からの放射性物質は日本国土に落ちたものは全体の30%、あとはすべて
太平洋に流れ出た・・・

そして海流に乗って、それらは10日で世界を一周すると書かれている。

あまりにも・・・・ひどすぎて・・・・泣くに泣けない・・・



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