辺見庸さんが、ブログで読んでいた、ピエール.パシェ「母の前で」を読んでいる。
年老いて、呆けていく母と、徹底的に対じしながら、母が失っていく言葉と自分の中の言葉と、それが浮かび上がらせる世界を静かな言葉で書いている。
母の孤独と自分の孤独、過去と現在、そして消えそうな未来に向かっていく精神。
私も今は元気ではないし、行動もコルセットで制約されているし、毎日色んなところに痛みが走るし、読んでいると身につまされるのだけれど、母を見つめる作者の視線が、新鮮で、この人の言葉の感性はすごいと思った。
多分、辺見庸さんも、半身が不自由だから、特別感じるところもあるのかもしれないけれど、このパジェの言葉は、静かなひかりのように降っている。
心が静まってくる本の力も感じる。
年老いて、呆けていく母と、徹底的に対じしながら、母が失っていく言葉と自分の中の言葉と、それが浮かび上がらせる世界を静かな言葉で書いている。
母の孤独と自分の孤独、過去と現在、そして消えそうな未来に向かっていく精神。
私も今は元気ではないし、行動もコルセットで制約されているし、毎日色んなところに痛みが走るし、読んでいると身につまされるのだけれど、母を見つめる作者の視線が、新鮮で、この人の言葉の感性はすごいと思った。
多分、辺見庸さんも、半身が不自由だから、特別感じるところもあるのかもしれないけれど、このパジェの言葉は、静かなひかりのように降っている。
心が静まってくる本の力も感じる。