家電量販店の夢？

町にここのところ立て続けに家電量販店が３店舗も新規開店した。

今まである大きな家電量販店を含めて、５社ほどがこの小さな町で競争している。

オープンの日には車の流れさえ変わってしまう・・・・


この国に原発の事故があり、この国に風が吹き、雪が降り、雨が降り、人々は節電に踊らされ
暑い夏をしのぎ、秋が来て、今冬が来ようとしている。

間の抜けたような冬で、１１月だというのに汗ばんで仕事をしている。

それなのに、電気を使う歯ブラシに、ひげそり、ストーブ、あんか、毛布、
家電製品はどんどん増え、どんどん新しいものが増え、電気になれすぎてしまった。

節電しながら、新しい電化製品を行列作って買う・・・


家電量販店は風船を飛ばし、呼び声をかけ、音楽をならし、派手な大きなチラシを出し、
一体何を売ろうとしているんだろう？

わたしたちは何を買おうとしているんだろう？


思考が止まって頭の中が暗くなりはじめた町のようになった。


わたしたちはたぶん暗くなった町のなかで、身体中がネオンのように光っていくかもしれない。

派手にチカチカキラキラ光って、ＴＯＫＩＯのジュリーみたいになっていくかもしれない・・・

家電量販店のオープンの日にお父さんは「かつおだしの素」を一箱もらってきた。？？
ただでもらっただしなのに・・・・・これがけっこうおいしい。

家電量販店は今食料品も売っている。

家電量販店オープン行列のたくさんの人が右手にかつおだしの素を大きくかかげ、
「原発はいらない！」と大声で叫んでいる（夢をみました）