片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

9/3 読書

2022-09-03 23:23:14 | 2014/12 トルコ

 

  今日返却した本。

ニーアル・ファーガソンの『大惨事』はまだ途中なので延長してまた借りてきた。

『中国のデジタルイノベーション』の著者は小池政就(こいけまさなり)。

三島市出身、2012年みんなの党から46回衆議院選立候補し、選挙区では落選するも比例で復活。

結いの党、そして維新の党から47回衆院選に出るが落選。

また、希望の党から48回衆院選に出るがまた落選。

その後、2018年北京大学で研究生としてデジタルイノベーションを目の当たりにする。

それについての概説だ。

著者の経歴を見て止めようかとも思ったが借りて読んだ。

初めて大学の寮に入り、洗濯をしようと備え付けの洗濯機の前に立つがその使い方がわからない。

スマホでのID認証、電子マネーの支払いなどの準備がないと使えない。

それほど現在の中国ではデジタルイノベーションが社会の隅々まだ進んでいる。

ここからその現状を日本と比較してゆく。

確かに、その分野に投入されている、人のパワーも金額も、また大学や社会の体制も日本とはまるで違うようだ。

現在の中国は政治的にも経済的にも曲がり角に来ていて、今後今までの20年のような目覚ましい成長は期待できないなどとの言説が日本の一部では広がっているが、中国の底力は決して侮れないと強く警告している。

”中国すごい”の一種かもしれないが、岩波新書で出されている以上、それなりに評価すべきなのだろう。

『アメリカ分断の淵をゆく』は女性ライターによる、ディープアメリカの紀行だ。

今のアメリカには各種の分断があるという話。

取り立てて目新しいこともなかった。

東山の小説は読んでいるときは面白かったが、今はもう内容の記憶がない。

 

  上は今日借りてきた本。

以前どこかの批評で見た記憶があるが、その時は読もうとは思わなかった。

新刊の棚にあったので手に取り借りてきた。

午後から夜中まで一気に読んでしまった。

著者は野口の秘書のようなことをしていた人で、野口と喧嘩したり、自分の生き方に疑問を持ったりで、その職を三度も辞したり、また勤めたりしている。

表題から見ると、野口を貶める内容に見えるが、野口と著者の抜き差しならぬ関係が見えてくる。

野口が変わった生い立ちで、英国の学校でも落ちこぼれだったことは知っているが、彼のエキセントリックな発想や実行力が何に基づいているかとか、彼が接触した政治家、橋本龍太郎、石原慎太郎、小池百合子などがいかに「政治家」であったかなどが面白く描かれている。

野口の人となりに善意を持ちながら書いている。

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1/3-4 帰国

2015-01-06 15:16:42 | 2014/12 トルコ

最後に泊まった宿、Hotel Lino.

トロイに行っている間に旅行社に取ってもらったホテル・リノはこじんまりした宿だ。
値段も部屋の広さもスルタンアフメットパレスホテルの半分以下だが、新しくて清潔だ。
それに何より、女将もフロントもみなさん細かな気配りをしてくれる。
たいへん親切なホテルだ。
長逗留するならともかく、1泊だけ出発前に利用するには充分な宿だ。
安いといっても百ユーロだから、当たり前といえば当たり前だが。

 アタチュルク空港の日本行直行便の搭乗口は9割以上が日本人で埋まっていた。
どこにこれほどの日本人がいたかと思うほどだ。
中には彼方此方で見かけた顔もあった。


中東らしい女性たちの姿がある。写真はいけないのかも知れないが。

 飛行機は出発が遅れて6時近くに飛び立った。
11時間ほどで成田に着いた。
機内では映画を3本観た。
残りの6時間は何とか寝ることができた。

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1/3 イスタンブール最終日

2015-01-06 14:34:45 | 2014/12 トルコ

道端でよく見るザクロ、絞ってジュースとして売られている。

 前の晩が遅かったので朝も遅くなった。
朝食後荷造りして、チェックアウト。
荷物はフロントに預ける。
購入の予定はないが、中東最大といわれるグランド・バザールの見学に向かう。


バザール入り口の門は21箇所あり、通しナンバーが振られている。

15世紀中頃に建設された屋根付きの市場が発祥だ。
現在では3百メートル四方ほどのところに、数千の店が軒を並べている。
生鮮品のような食材の市場はなく、金銀宝石の宝飾品、絨毯、衣類などを売る店が多い。
中でも貴金属・宝飾品の店は本当にこんなに売れるのというほど多く並んでいる。


写真を撮るのは禁止されている店が多い。

歩いているだけで、彼方此方から日本語で声を掛けられる。
煩わしいので早々に退散する。

 次はまだ足を踏み入れていない、イスタンブールのアジア側へ行ってみることにする。
ボスポラス海峡を横断する地下鉄が2013年秋に日本支援で完成した。
これに乗って渡って見たかったが、少し時間がかかりそうだったので、フェリーで渡る。
ガラタ橋手前のエミノニュ埠頭から30分ごとに出ている。
乗船時間は20分ほど、イスタンブールの町が出来るよりも前から存在したというアジア側のカラキョイ地区に行く。


カラキョイの船着場、古いといっても、現在は遺跡などが残っているわけではなさそうだ。

船着場の近くには、繁華街が形成されているが、観光客向けというよりも地元の人向けだ。


新鮮さをアピールするためか、魚はえらをむき出しにして並べられている。


野菜もカラフルだ。柿も並べられていた。

スーパーなどもあるため、ここでお菓子だとか名物のアップルティーなどの土産をそろえた。
2時前には宿で荷物をピックアップして空港へ向かわなければならないが、ギリギリになってしまった。
ホテルでタクシーを頼んで、空港へ向かった。





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1/2 トロイの遺跡

2015-01-05 23:35:45 | 2014/12 トルコ

トロイ遺跡への入り口、チャナッカレの港近くに立つトロイの木馬。

 6:45のピックアップタイムだったので、朝食も取らずにロビーでバスを待った。
しかし、バスが来たのはほぼ1時間後だった。
各ホテルを回って拾って来るので遅れが積み重なってしまったと言い訳をする。

 バスには30人以上が乗っている。
アジア人は中国人3人と我々だけだ。
トロイまではバスで6時間ほど掛かる。
途中で朝食と昼食をとる。


マルマラ海に沿って走るが、少し内陸の高台には数日前までの雪が積もっていた。

 トロイ遺跡はシュリーマンが、ホメロスの「イーリアス」で記述されているトロイ戦争の話を実話と信じて発掘を始め、見事遺跡を見つけた。
彼はこの発掘を実現するために、実業家になり大金持ちになるまで努力をした。
また、外国語も18カ国語が話せたという。
「古代への情熱」は昔に読んだが、もう内容は忘れている。
今でも発掘調査は行われている。
現在遺跡として見学できるのは2百メートル四方程度の狭いものだ。


シュリーマンが実際に発掘したトレンチ。

 トロイはマルマラ海がエーゲ海に繋がるダーダネルス海峡の望んでいる。
古くから交易の中心地だったので、この遺跡の最下層には紀元前3千年以上前のものが埋まっている。
現在では第9層の都市遺跡が確認されている。


古代ギリシャ人の遺跡らしく、円形劇場跡も見つかっている。

 トロイ遺跡自体は先に書いたように、規模も小さく、特に驚愕するものもない。
ただ、シュリーマンが神話・伝説を信じて、その執念で発見したものだというところに価値を見出して、多くの人が訪れるのだろう。
しかし木馬の話はホメロスの創作らしいというのが最近の学説だとか。

 1時間半ほどの見学を済ませて、またバスに5時間ほど揺られてイスタンブールに戻った。
新しい宿に着いたのはもう9時を回っていた。





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1/1 カッパドキア2日目 グリーンツアー(南コース)

2015-01-03 14:54:56 | 2014/12 トルコ

アナトリア高原は乾燥した畑が続く。

 前日と同じ車、同じガイドで迎えにくる。
途中拾う客も殆ど同じだ。
乗ってくる中国の女性達と、新年快楽と声を掛け合う。


ウフララ渓谷。

 先ず向かうのはウフララ渓谷、平らな大地の中を川に削られた渓谷だ。
百メートルほどの崖で落ち込んでいる。
崖は柱状に石が立っている。


谷底を流れる川。

 崖にはやはり多くの洞穴が掘られ、教会や住居、墓として利用された。
底を流れる川岸は木々に覆われている。
今は殆どが葉を落としているが、葉を茂らす夏は気分の良い景色になるだろう。
流れる清流には、鱒(トラウト)も生息するという。
岸部のレストランで昼食。
三重からの独り旅の男性と相席する。
まだリタイア前とのことだが、世界各地を旅しているようだ。


映画「スターウオーズ」でその風景が使用されたセリメ修道院。

 セリメ修道院跡の岩山で雨が降ってきた。
キノコ型というより尖った三角の岩山が多い。
岩が大きいだけ、中の部屋も広く作られている。
岩肌は細かい砂利で覆われていて、そこに苔が付いているのか緑色に見える。
確かに、宇宙の果ての異空間に見える。


デリンクユの地下都市。

 次は、平地の上から地下に向かって掘られた地下都市。
地下何層にも渡って、アリの巣のようにトンネルが続く。
最大4百人ほどが暮らしたという。
トンネルは通路や居住用だけでなく、換気や給排水用も穿たれている。


山全体にライトアップされたギョレメ。

 最後はオニキス工場の見学だが、我々は飛行機の時間が迫ってきたので別れ、シャトルバス乗り場に送って貰う。
そこに居合わせた、一目で日本女性と判る大和撫子の2人は2泊5日の旅だそうだ。
夜9時過ぎ、スルタンアフメットパレスホテルに到着。
翌朝は早くにトロイへ向かうので直ぐにベッドへ入る。
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