片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

10/24

2009-10-26 19:08:56 | 上海‐杭州‐アモイ‐台湾 2009
 帰宅翌日の24日は昼近くまで寝ていた。
午後はほぼ全部自転車の掃除に費やした。
中国に入って早々にチェーン用のオイルが無くなってしまった。
福州で購入したオイルはまるでてんぷら油のようにべとべとのオイルだった。
チェーンだけでなく、前後のギヤーもフレームもタイヤも真っ黒に汚れていた。
灯油に漬けてきれいに洗った。
フレームもあちこちが傷だらけだった。
 この小さな車体でほぼ2千キロ、世界地図で何とかその軌跡が見られるほどの距離が走れるなんて、思えばすごいものだなと思う。
世界中廻っている人たちは相当のスペアーパーツを消費しているようだが、それにしても自転車と言う道具に驚嘆する。
この自転車と自分自身の可能性をもっと試してみたい誘惑がまた強まるだろう。


紅葉する前に葉を落としてしまった庭の木々。雨不足のせいだろうか。
胡桃はその後からまた新芽が開き始めている。


妻が準備しているパンジーなど春の花壇用の苗。
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10/25帰国後

2009-10-25 21:40:41 | 上海‐杭州‐アモイ‐台湾 2009
 自転車をばらし、輪行袋に詰めて担いで見ると、とても持って歩くことが困難なぐらい重い。
あわててキャリヤーを買いに行った。
駅前のバス停まで歩くだけでもキャリヤーのおかげで何とかたどり着いた。
JALのカウンターで制限の20kgを大幅に超えるだろうと思っていたが25kgだった。
たった25kgが担げないなんてと愕然とした。
超過料金なしで受け付けてもらった。
名古屋空港から乗換えが少なくて済むバスに乗ろうとバス停に行くと自転車は乗せられないと言う。
これに乗らなければ今日中に家に着かない。
何とか乗せてと頼むと今回だけですよと乗せてくれた。
 家に着いたのは午前1時過ぎだった。
いつも外国から帰ってくるとそうだが、疲れているのに気が高ぶって寝る気にならない。
アルコールを摂っても眠くならない。
寝に付いたのは夜が明けようとしたときだった。
1ヶ月半の旅が終わった。
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10/22台北滞在 2

2009-10-23 09:58:08 | 上海‐杭州‐アモイ‐台湾 2009
 昨日の夜はBlOGサーバーの調子が悪かったので、今日23日麻にこれを書く。
昨日は朝から小雨が降ったり止んだりの空模様だったが、前日に見た自転車道を走ってみようと出かけた。
途中で、総統府(旧総督府)の建物見学が午前中は出来るのを思い出しそちらへ寄る。


旧総督府東面。(前日撮影)

韓国ではだいぶ前に壊してしまったが、ここでは現に総統府として馬英九さんが執務されている。

 昨日探して見つからなかった自転車屋に寄ってチェーンオイルを買う。
青年公園から自転車道に入る。


青年公園近くの自転車道(21日撮影)

河口に向かって走る。
街の中心に近付くにつれて、水の汚れは増してくる。
それでも釣りをしている人が多くて、中には50センチを越える大物を釣上げる人もいた。
10数キロ走って、カメラの電池を入れてくるのを忘れたので一度宿に戻る。

 宿の裏路地の小さな食堂で定食を食べる。
この近辺の安食堂ではビールを置いていないので他で買って持ち込む。
ビールが35元、定食が65元、それぞれ100円と200円。
大陸より少し高いが、ほとんど同じ程度だろう。
田舎はもっと高い印象だ。ラーメンで100元以上だった。
日本でもそうだが大都会は底辺で暮らす人が多くなるのと競争が激しいので安い買い物が可能になる。

 雨が大降りになってきたので宿に戻り午後の予定を考えていると、同室の横浜の人が戻ってきた。
彼は私と同年で、やはりこの春大手電機会社研究所を定年退職したコンピューターの専門家だ。
個人ビジネスを立ち上げ、その仕入れや、市場調査のため台湾、香港、バンコクと廻っているとのこと。
午前中はPC基板の展示会を見てきて、午後は少し時間があるとのことで、一緒に台湾師範大学の近くに行ってみることにした。
大学の近くには学生向けの町が出来ていてその時代相が良く分かる。
雨とまだ時間も早いせいか人通りが少なかった。

 彼はそこから戻ったので私は更に歩いて台湾大学まで行った。
旧台北帝大だ。
正門を入ると、大きな椰子の木が並んだメインロードが遠く図書館に向かって伸びている。


旧時代のものと思われる正門。


椰子大道と名付けられていた。

初めて植民地を得て、夢と理想に燃えてその経営に当たろうとした当時の日本人の心意気が伝わってくるような明るい広大な構内だ。
裏門に抜けて、駅のありかを聞こうと学生らしい人に中国語で聞くと、私日本語が話せますと、流暢に答えてくれた。


MRTの科技大楼前駅

 MRTに乗って、乗換駅にあるSOGOに入った。
スポーツ用品売り場に行った。
GIANTの直営店もあるが、他の店にも自転車用の衣料を売っている。
しかし、デザインと価格で買わなかった。
けして安くない。
他の売り場も通ってみたが日本で見るブランドが並んでいて値段も変わらないようだ。

 今日は朝から大雨だ。
台風が近くに来ているためだろう。
天気がよければ、自転車で空港まで約50kmの海岸線を走ってゆくつもりだったがこれでは無理だ。
バスで行くことにする。

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10/21台北滞在 1

2009-10-21 22:11:17 | 上海‐杭州‐アモイ‐台湾 2009
 午前中ぐらいは休養しようと思って、8時半頃まで寝ていたが、腹が減ってきたので起き出し、町に出て朝飯屋を探した。
この辺は予備校などがあって、若い人が多いためか、昔どこにもあった豆乳、油条、玉子焼きの朝飯屋がほとんどなく、サンドイッチやホットドッグ屋になっている。
それでも粥屋があったのでそこで食べる。
その後、途中の果物屋でマンゴウとパイナップルのカットを買って、228公園に入り食べた。
昔、戒厳令が解かれしばらくしてこの公園の名前が出来たときも台湾が大きく変わったと思った。
ここは台北に来るとほとんど朝の散歩に来ている。

 自転車屋を探そうと大概の見当をつけて、MRTに乗り、龍山寺で降りた。
ここは昨夜降りた萬華駅の直ぐ北側にある。
浅草のようなところか。


萬華駅、東西に同じような建物が対である。

見当のつけ方がいい加減で見つからなかった。
ここから先には今まで行ったことがなかったので、更に歩いて青年公園に入った。
淡水河に面して作られている。


公園の入り口に飾られていた蘭の花。

エン樹と思われる葉肉の厚い照葉樹の並木が涼しい木陰を作っている。

木の周りではリスがたくさん遊んでいた。

ウイークデイのせいか人も少なく落ち着いた静かな公園だ。
淡水河に出てみると昔と違って川の色をした水が流れていた。
これに沿って自転車道が設けられている。
明日走ってみよう。

 今回、台湾に来ていくつか印象深いものがある。
まず第一に、町や道、空地にゴミがほとんど落ちていない。田舎道などは日本のほうが多いだろう。
田舎の省道を走ったときは時たまバイクに袋を付けてゴミ拾いをしている人を見たが、町では掃除用の車がほんの時たま走っているのを見るだけでこまできれいに保つのはすごいことだと思う。
トイレもほとんど汚れていない。
 第二は交通マナーが大変よろしい。
昔と違って自転車はほとんどなく、バイクと車だがほぼ完全に信号を守っている。
クラクションの音もほとんど聞かない。
田舎道で、後ろから来る大型トラックも遠慮がちにその存在をしめすためにごく短く鳴らすだけだ。
 第三は、以上の結果、町や人の印象が大変穏やかで、人の話声のトーンもいくらか低くなったのではないかと感じる。
衣食足りて礼節を知ると言うことなのか。


帰りに通った総督府前で、身体中に抗議文や馬英九よ面談に応じよなどと書いた紙をつけて練り歩いていたおばさん。
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10/20宜蘭~基隆96kmと台北着

2009-10-20 22:43:14 | 上海‐杭州‐アモイ‐台湾 2009
 宜蘭では駅前のホテル街で小奇麗なこじんまりした商務飯店があったので、聞いてみると日本語の話せる親父が出てきて、インターネットも繋がって800元だと言うから泊まることにした。
しかし、繋がらない。
文句を言うと、隣のマクドナルドへ行けば繋がるといわれ行ってみるがだめだった。
 寝るのが早かったので5時前に目が覚めてしまった。
7時前にホテルを出た。


南部の海岸とは違う風景だ。風が強いのか木が生えていない。

ウイークデイなのにどこも釣りの人が多かった。見ていると良く釣れている。

海を見下ろす山の上の大きな墓地。立派なお墓だった。

古代の砦のような鉱山跡。不気味な廃墟だ。
 
 今日はほとんど大きな登りはなく道がはかどった。
しかし、時々雨が横殴りに降り付け、海の輝きはなかった。
昼食前に70kmを越し、午後2時前には予定していた基隆に着いてしまった。


基隆港で。この右側の埠頭に10年以上前に日本からの船で着いたことがある。

このまま走れば夕方までに台北に着けそうだったが、雨交じりで嫌気が差し、電車で行くことにした。
自転車を持ったまま乗れるのは17:33発だと言うので、近くのマクドナルドで時間をつぶす。
 時間が来たので改札口に行くと、さっき聞いたインフォメーションの人が出てきて、地下道を通らずに線路をわたるのを案内してくれた。
電車は山手線と同じベンチシートだった。
始発なので客はまばらだった。


込んで来ると気が引けた。

台北で降りることは出来ず、次の萬華まで切符を買った。
台北が近くなるとほぼ満員になった。
考えてみれば、夕方の退勤時間に横浜で京浜東北線に乗り、東京駅を越えて上野で降りるようなものだ。
 台北は台北駅前のYH が心積もりにあったので探した。
これもまた、東京駅の丸の内でYHを探すようなものだ。
駅前広場に直ぐ接して、台北一の高層ビルがあるがその隣の二番目に高い百貨店の13階にあった。
なかなか見つからないので高層ビルにある三越の一階受付で聞いたら、案内嬢がわざわざ隣のビルの受付まで連れて行ってくれて確認してくれた。
本当に皆さん親切にしてくれる。
23日まで3泊する予定。
もし天気が回復すれば基隆に戻って続きを走るかもしれない。

 今日までの台湾での軌跡

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