片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

7/6 大英博物館

2016-07-07 02:39:27 | 2016 UK
  朝一で宿を移る。
パディントン駅に更に近づく。
バーの二階だ。
やはり2千円以下で泊まれた。

  今日の予定は大英博物館、The British Museumが現地の名前だ。
これを日本で誰が何故「大英」としたのだろうか。
確かに大と言いたくなる程の収蔵品の多さと展示の広さではある。


正面ファサード。

昨日の美術館もこの博物館も入場無料だ。
このくらいの度量の広さを上野の各館管理者にも望みたい。

  相当時間がかかるだろうと、10時に入館した。
出てきたのは午後3時だった。
中で有料の企画展が行われていたがそれ以外の展示室は総て歩いたつもりだ。
特に、中東、エジプトからの採取品が多い。
今回は何が観たいということではなく、大英博物館とはどれほどのものかを観るつもりだ。

研究者や骨董屋からすれば垂涎のお宝が山のように並べられている。


ロゼッタストーン。

一番のお宝といえばロゼッタストーンだろうか。
ナポレオン軍がナイル川河口で見つけたものを、戦争で勝利した英国軍がロンドンに運んできた。
現物は縦1メートルにも満たない物だ。


エジプトのミイラケース。
中身も含め沢山展示されている。


エジプトのブロンズの猫。

一角に日本の古代から現代までを展示していた。他に有田の柿右衛門窯の紹介コーナーもあった。


アフリカの家族像、親愛さがよく現れている。


中国西域らしい仏像。仏像らしくなくて善い。

かなり疲れたが、宿に戻るには早いので、昨日のナショナルギャラリーの横にあるポートレートギャラリーに入った。
画かれた人が有名なのと描いた人が有名なのとある。
ロイヤルファミリーや政治家学者などどんな経緯で制作されたのか判らない。


ブロンテ三姉妹、エミリー、アン、シャルロットの肖像画。
四つに折り畳まれた跡がある。

探せばビートルズ等もあるらしい。





肖像画のコンテストでもやっているのか、カメラが数人の画家が一人のモデルを画くのを撮影していた。


  明日は早くに空港へ向かう積もりだが、夜はサッカーの試合があって、下の店は大騒ぎになるそうだ。
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7/5 ソールズベリー~ロンドン

2016-07-06 04:44:40 | 2016 UK

マグナカルタ原本の写真。

  昨日見損なったマグナカルタ原本を観るために荷物を預けて出かけた。
開館の9時半に着いたのだがすでに多くの客がいた。
王といえどもコモンローには従わなくてはならず、自ずからその権力行使は限定されるとジョン王が制定したのだ。
近代社会成立には重大な契機となった出来事だ。


世界中の国家の政治的民主度が7段階で示されている。
日本は英米と同じ1、近くの半島の南の国が2、そのお隣とさらにつながる面積の広い国が7とされている。

  宿に戻り、自転車と荷物を持って駅に向かう。
チケットはなんとか自力で買えるようになった。
更に海岸線に出ようかとも思ったが、ロンドンでもっと見たいところが残っているのでロンドンに戻る。
宿は今回で一番安い千七百円程だ。
さすがにベッドは3段、幸い一番下だった。

  荷物を宿においてナショナルミュージアムに向かう。
2時近くなっていたが昼は抜きだ。
中世後期から19世紀までの絵画の収蔵ではパリのルーブル以上とか。


フェルメール、ヴァージナルの前に立つ若い女性。


フェルメール、ヴァージナルの前に座る女性。


レンブラント、水浴びする女。

現存するフェルメール作が30点ほどしかないといわれているのに2点ある。
レンブラントは沢山あるが、この絵は数年前日本で観た。
今回館内を観て回って貸し出し中につき空白とか、レプリカだとかの表示を見なかった。
その代わり新しく入手したとか借りているなどの表示はあった。
どうなっているのだろうか。

  6時近くなったので、美術館の北にあるチャイナタウンに入った。
取り放題、食べ放題の店に入った。
大陸だと、肉魚2種、野菜2種で10元というような店だ。
同じ量しか食べられないが、値段は十倍の13ポンドだった。
味は良かった。
昨晩の日本ラーメンまがいよりよっぽどまともだった。

  近くの土産物屋で見たTシャツの絵柄3点。








 ロンドン名物のタクシー、思っていたよりは小型だった。
  

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7/4 ブリストル~ソールズベリー、ストーンヘンジ

2016-07-05 04:02:56 | 2016 UK

ブリストルの宿は町外れ、古い倉庫街の屋根越しエイヴォン川対岸にカラフルな住宅が見える。

   朝宿を発って、市内を少し自転車で回ってブリストル観光とする。
駅で自動販売機で乗車券を買った。
よく見ずに発券ボタンを押したらしく二枚出てきた。
窓口で一枚キャンセルを申し出ると、めんどくさそうにやってくれた。
往復で25ポンドが片道で21ポンドだった。
手数料などが含まれているのだろうが、おばさんの不親切そうな早口で聞き取れない。
キューガーデンでの嘘つきおじさんとか何処にもいることはいるが、UKでは珍しい。


車両の自転車スペースはドイツに比べるとささやかだ。


ソールズベリー駅、良い姿だ。

  ソールズベリーに着いたら宿に向かう前にインフォーメーションでストーンヘンジ行きのバスやらチケットのことを教えてもらった。
宿はお屋敷を改造したような落ち着いたところだ。
自転車を置いて町にでる。
歩いて10分程でインフォーメーションに着く。
バスと入場券がセットになって13ポンド。
個人で行って別々にすると3倍近くなるようだ。
  
  ストーンヘンジもこの旅の目的の1つだった。

たまたま人影が少ないが、実際は多くの人が遠巻きにしている。

   社内で入場券をもらいバスを降りる。
ビジターセンターでシャトルバスの列に並ぶ。
バスはひっきりなしに来るが、百メートルほどの列で乗るまでに15分程かかった。
遺跡は2キロほど離れている。
歩いてゆく人も大勢いる。
バスを降りればそのまま遺跡になる。
ここまで一度も入場券のチェックがない。
ビジターセンターまでマイカーで来ている人も大勢いるのにどうしてだろうか。
ずるをする人がいても人件費と比べればそうなるのか。


夏至の朝男の子の横の隙間から日の光が射して来るそうだ。

  帰りはオールド・セーラムという、今のソールズベリーに町が移る13世紀まで栄えた遺跡に寄った。
今は石の基礎が所々残るだけ。


遺跡の全景(看板の写真)

  市中には4時過ぎに戻った。
3時間の観光だった。
インフォーメーションのある中心部はレストラン、カフェ、土産物屋、一般の店が固まる繁華街だ。
その近くに大聖堂がある。
街をぶらつきながら向かった。
先に礼拝堂を覗き、練習なのか聖歌隊が歌っているのを聞いた。


大聖堂。


尖塔を支える柱がその重みで湾曲している。


どうも左側が低音部で右が高音のようだ。

そしてマグナカルタが置かれている隣接のチャプターハウスに向かった。
入ろうとすると入り口で止められたら。
閉館時間ですと。
何時だと聞くと、もう2分過ぎてますと。
1215年に制定されて、現存する4点の現物で一番状態が良いものだそうだ。
残念だ。明日の朝は9時半からだ。
どうしようか。


チャプターハウス。
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7/3 チェルトナム~サイレンセスター 50キロ ~ブリストル

2016-07-04 05:50:59 | 2016 UK

夕食のサーモンステーキ、日本の切り身の5枚分以上ある。
半分だけ食べた。



朝見ると全くまともな外観の宿だった。


  朝早めに起きて、今夜の宿をネットで予約した。
サイトの地図で今日の目的地サイレンセスターで予約した。
しかし、確認メールに添付の地図では更に50キロ先のブリストルになっている。
私のページの予約記録では最初の場所だ。
サイトの管理者に電話して確認の上連絡をくれと頼んだが来なかった。

  予定より遅れて10時になってしまった。
途中でバイブリーを回って行くつもりだったが、サイレンセスターの案内を見て曲がってしまった。
何となく違うなと思いほかの行き先はと戻って見直すと、バイブリーがあって思い出した。
朝からの混乱と長い上り坂が続き頭がどうかしていた。


こんな案内が出ている。初め数字はキロだと思ったらマイルだった。1.6倍以上しないといけない。

  コースは著者が景色重視で選んだだけのことがある。


山の中腹にある村。

  バイブリーの村には養鱒場があるだけだが、車やバスで来る観光客はそれ目当てに来て、周りの村のたたずまいを楽しむ事になる。


この前のホテルで昼食、ソーセージだが旨かった。

   バイブリーからはあまり大きなアップダウンはなく、4時にはサイレンセスターに着いた。
電話は無かったので、私の思い通りと思い、幸いオープンしていたインフォーメーションに場所を聞きによった。
電話で確認してくれて、やはりブリストルだった。
ここからは50キロ以上だ。
バスはないという。
自転車で走れば暗くなる10時頃には着くかも知れないがそんな元気は残っていない。
それなら電車はというと、一緒に心配してくれていたインフォーメーションのおばさんも思い付かなかったらしく、直ぐ時刻表を調べてくれた。
時間がないので、5キロほど先のケンベルの駅までタクシーを呼んでくれた。
何から何まで親身にやってくれた。
本当に助かった。
7千円程無駄にしなくて良かった。
それにしても、今回も多くの方に親切にしていていただいている。
今回のインフォーメーションもそうだが、地図を見ていると声をかけてくれる人、道を訊ねるとスマートフォンで調べてくれる人。
この駅でも自動販売機で助けてもらった。


田舎駅然としているケンベルの駅。


壁に貼られている日本的な看板。

  ブリストルの宿はインド系のカップルがやっていて、大変人柄良い二人だ。


宿近くの公園、もう9時過ぎだというのに大勢が遊んでいる。



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7/2 モートン~チェルトナム 40キロ

2016-07-03 14:51:55 | 2016 UK

ポピーがいっぱいの麦畑。


バターカップ。


野生のゼラニューム。

  余程疲れていたのか、二度寝をしたら次に目覚めたのは9時近かった。
今日のコースは昨日購入した自転車旅ガイドブック「cycling in the cotswolds」が提示しているコースを行くことにした。
何処まで行けるか判らないが30キロ程のウイッチカムを目的地とする。
暫く幹線を走ると直ぐに単線の田舎道に入る。
車が来ないのでのんびり周りを眺めながらペダルを漕ぐ。


コッツヲルズらしいうねった大地に牧草地と麦畑の広がる景色を堪能することが出来る。


森に入ると大木も多い。

  最初の町チッピング・カムデンで、自転車用のマップを探す。
道の途中で自転車マークと番号を書いた道案内標識を見かける。
この案内地図があると思った。
しかし在庫がなかった。
変わりに別のルートマップを手に入れた。 最初の地図は一般の地図で大きく扱いにくい。


右がブック、左が地図。

  ガイドブックの指図を地図に書き込む。
見易くなった。
地図のルートよりも、よい景色の道が指図されているようだ。


ラベンダー畑。


小さな村のたたずまい。


古民家。

  目的地のウイッチカムには3時過ぎに着いた。
インフォメーションを探すが土曜日で開いていない。
ホテルやカフェを幾つか当たるが何処満室。
諦めて先へ行くことにした。
しかし、この町の城のバラ園が有名で来たのだからと、行ってみると4時で閉園。
道を進む。
途中B&B(ベッドと朝食)の看板を探しながら走る。
ルートが山や畑ばかりを通っているのでほとんど見つからない。
6時過ぎには諦めて野宿を覚悟して、それに適した場所も探しながら走る。
途中、地図を見ていると親切なおじさんが車で通りかかり、声をかけてくれた。
知った宿があるからと連れって行ってくれた。
看板もない民家だ。
しかしいっぱい。
彼女が他の宿を紹介してくれたので行ってみると今はやっていない。
他へ電話してくれたがそこもいっぱい。
また先へ進む。
チェルトナムの町外れに派手なバーがあった。
外で飲んでいる男に聞くと部屋もあるらしい。
入ると、年増のケバケバしいおばさんが数人いる。
さては少し怪しいのかと気になったが、聞いてみると一部屋空いているという。
もう探す気力がなくなっていた。
決めた。
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